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【スタッフ瀬谷の雑記⑲】私がMadone SLR Gen 8を購入して後悔したことを紹介します

こんにちは、スタッフの瀬谷です。前回の雑記ではDomane SLRに乗り始めたことを記事にしました。
そして今回の記事ですが…実は新型のMadone SLR Gen 8もこの度購入しました。
DomaneをProjectOneで注文したわずか数週間後に新型Madoneが発表され、私自身この最速と最軽量が一つになったと言われる最先端のバイクが気になっており、何よりこのタイミングでスタッフが話題のバイクに乗っていないのはどうなのかと考え、悩みに悩んだ末つい先日導入を決意し無事入手しました。

しかし、私にはこの新型Madone SLR Gen 8において後悔していることがあります。
正確にはこのバイクの”注文方法”において後悔したことです。

これからMadone SLRを購入しようと考えている方が私と同じ事にならないよう早速ご説明したいと思います。

新型Madone SLRの注文方法は2通りある

まず始めにTREKにおける最上級グレードSLRにはこれまでセミオーダー形式のProjectOneで注文した場合のみ「PROJECT ONE」ロゴがフレームに印字されていましたが、今回の新型Madone SLR Gen 8は全てのフレームに「PROJECT ONE」ロゴが入ります。イメージとしてはMadone SLR Gen 8 = ProjectOneでライバルブランドの〇-worksみたいに考えると分かりやすいですね。

そしてMadone SLRを注文する方法は2通りあります。
「通常注文」「ProjectOne」です。

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ProjectOneでの注文に関しては上記の記事にて詳しく説明しています。

ですが、私が今回Madoneを注文した方法は「通常注文」になります。

通常注文というのは「既にメーカーが公表しているスペック(例えばフレームサイズ毎のハンドル・ステム長やクランク長、モデルにおけるフロント/リアのギア構成)にて国内に入荷してきた在庫を購入する事」です。

この通常注文のメリットはProjectOneのセミオーダーであればアメリカでの個別塗装と組立によりおよそ1~2か月から特殊塗装やパーツの生産状況により長くて4~5か月かかる事に比べて、国内在庫さえあれば早ければわずか1週間程度で手元に届き乗れることにあります。

しかし私は通常注文では事前に分かっていながらも受け入れなければならないデメリットがあることを納得の上で購入したのです。

それがこちら↓↓

通常注文におけるサイズ毎のスペックが合わない(スタッフ瀬谷の場合)

①ハンドルステム一体型のサイズが合っていない

私はこれまでEmonda SLを50サイズで乗っていました。そのため新型Madoneは同じリーチに僅かに高いスタックのSサイズを購入しました。

Emondaに関しては自身にフィッティングをかけ、ステムが80mmにハンドルリーチが75mmの合計155mmリーチにすることで理想のポジションが出ることを把握しています。

Trek Aero RSL Roadインテグレーテッド ハンドルバー/ステム

しかし、Madone SLRの完成車に付いてくるTrek Aero RSL Roadインテグレーテッド ハンドルバー/ステムはSサイズの通常注文スペックではステム90mmにハンドルリーチが80mmの合計170mmリーチになっています。
Emondaと比較すれば15mm合計リーチが長くなることが分かります。

実際に2台をフィッティングにて比較してみると、画像の赤丸である肩まわりの角度の開き具合がMadoneの方が大きいことが分かります。

当然、このまま無理に乗り続けても肩回りや腕、腰といった上半身の疲れやペダリングにおける力の入りにくさに影響が出るため、15mm…今回で言えば専用ハンドルステム一体型の選択肢により20mmステムが短いものへ変更する必要がありました。

そして運が悪いことに自分が欲しい370mm/400mm x 70mm(ブラケット/ドロップ幅 x ステム長)は現在欠品しており、次回入荷は10月中旬以降。

正しいポジションを出すためのハンドル交換に2か月程度かかる…これは本来ProjectOneでハンドルサイズも含めセミオーダーして手元に届くまでかかる期間とほぼ変わりません。
結局新しいハンドル代¥89,900-と交換に伴う部品代(ブレーキホースのジョイント金具やミネラルオイル)が余計にかかってしまう上で完成するのもProjectOneで注文した場合と同じ期間かかることに。

これが一つ目の後悔です。

②サドルの横幅が合わない

ボントレガー Aeolus Pro バイク サドル

購入したMadone SLR 7 Gen 8のSサイズにはBontragerのAeolus Pro サドルの155mm幅が付いてきます。
このサドル幅というのが少し厄介で、一般的にフレームサイズが小さいものほど女性が乗ることを想定してサドルの横幅が広く、サイズが大きいと男性を想定し狭い幅が付いてきます。

正確には女性の様に座骨結節の幅が広ければ横幅が広いサドルが推奨で、男性の場合は座骨結節が狭いため幅の狭いサドルが合います。
詳しくは以下の記事をご覧ください↓

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そして私の場合は座骨結節の幅から145mm幅のサドルが推奨になります。
155mmでも使えなくはないのですが、サドル面にお尻がどっしり乗りすぎてしまう感覚に股の付け根が擦りやすくなるため交換が必要になります。

もし同じサドルで幅を変えるならBontrager Aeolus Pro サドルならば¥35,900-かかります。
もちろんProjectOneならば予めサドル横幅も指定した上で追加料金なしでオーダーができます。

これが2つ目の後悔です。
既にハンドルとサドルだけで交換したら13万近くかかることになりますね…。

③ギア構成は使えなくはないけど…

これが最後になりますが、Madone SLR 7 Gen 8にはShimano ULTEGRA Di2 12速の構成でギア比がフロント52/36T、リア11-30Tが付いてきます。
ちなみにSサイズのクランク長は165mmです。(XSなら同じく165mm、Mは170mm、MLとLは172.5mm、XLは175mmが付いてきます)
クランク長に関しては165mmで問題なかったのですが、ギア比に関してはヒルクライムレースがやロングライドが主体の私にとって普段フロントは50/34T、リアなら11-34Tを使っています。

そうなると当然ギア比も変えたくなるのですが、ここもやはりProjectOneで注文していたなら予めクランク長から歯数の組み合わせまで変更してオーダーできました。

最初からProjectOneでオーダーしていたら

ここまで書いた通り、私にとってMadone SLR 7 Gen 8 のSサイズ完成車はそのままのスペックであれば、「一体型ハンドルステム」「サドル」「前後のギア比」が普段使用しているバイクからすれば合わないものが搭載されています。
もしこれらのパーツを車体購入後に別途購入して交換しようものなら、部品代だけで15万程度かかることになります。(実際にはお客様が行った場合、ハンドル交換に伴うブレーキホース代や作業工賃が別途かかります)

オリジナルカラーのアップチャージは11万から

もしProjectOneでオーダーしていたら、アップチャージがかかりますがボディカラーやロゴカラーを自分好みにカラーオーダーすることができます。

Signatureシリーズ

Signatureシリーズであれば塗装によるアップチャージ\110,000-(2024年8月時点)でボディカラーやロゴカラーを多数あるカラーラインナップの中から自由に組み合わせることができます。

結論

この記事で私が言いたいことはたった一言です。
「もしMadone SLR Gen 8の購入を考えているなら、しっかりポジションを測った上でProjectOneオーダーをした方が時間もお金もかからない」ということです。
定番カラーやSignatureシリーズであればProjectOneでオーダーしても早くて1~2か月でバイクが届きます。
私のように手元にバイクが届いてもハンドル交換までに2か月程度待つことになったら、最初からProjectOneで注文しても時間は変わらないですし、パーツごとのサイズ交換による追加の費用もありません。

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ご自身の理想のポジションが分からないというなら是非お店のフィッティングサービスをご利用ください。
最初にフィッティングの料金はかかりますが、あとからポジションを変える費用を考えたらMadoneであれば圧倒的にお得です。
もちろん既にお客様のポジションが決まっているなら、そのポジションをベースにProjectOneでオーダーすることができます。

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Madone SLR Gen 8を注文するなら通常注文ではなく”ProjectOne”で。
そうするだけで乗り始めから何一つ後悔のない最高のバイクが手に入ります。

最後にそれじゃあ何故スタッフの瀬谷はわざわざ後悔してまで通常注文で手に入れたのかと言えば…
2か月待ってお店でお客様にバイクをお見せするよりも、1週間で店頭に並び実際に見て触って少しでも早くMadoneの魅力をお伝えしたかったからです。
私自身が新しいバイクに乗った上でお客様にMadoneの良さをお伝えできるのが一番なので通常注文を選びました。

でもお客様にとっては通常注文ではなくProjectOneでご注文いただくのが間違いないと思っています。
TREK新型Madoneご購入に関するご相談を店頭にてお待ちしております。

この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)

自転車業界に勤めて8年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。
2024年の富士ヒルで念願の初ブロンズを達成。夏場はMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。

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この記事を書いた人

スターバイクス代表