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TREK Domane乗り必見、寒くなったら太いタイヤに換えると楽しくなります!

つい先月までは暖かった気温も11月に入るとガクッと冷えて夜中には10度を下回る日も増えてきました。
ロードバイクで走ると顔や指先は冷たく、走る気持ちが盛り下がってしまった人もいるのではないでしょうか?
そもそもロードバイクはランニングや他のスポーツと比べて速度が速い分、一層冷たい風が当たります。
かといって速度を落として走っても時間をかけないと運動になりにくく物足りなさを感じてしまう。
どうしたら寒い時期でも短時間で良い運動になって満足できるのか?
スタッフの答え…それは「太いタイヤを履かせること」です。
今TREKのDomane Gen3/Gen4やエンデュランス/オールロードに乗られている方はぜひ試してほしい秋冬のタイヤボリュームアップ化をご紹介します。

何故寒い時期に太いタイヤが楽しいのか?

冬のライドは細めのタイヤで平坦を高速で走ると冷たい風が身体にガンガン当たり、楽しいよりも寒い気持ちが勝ってしまいます。指先もしっかり防風対策をしないと冷たすぎて指先の感覚が無くなったり、痛みが出てきて走るどころではなくなってしまうこともあります。

でも登っている時は全力で漕いでも速度が出にくく身体も暖かいため楽しく感じます。
ただし、登るということは必ず下りもあるわけで、脚を止めて冷たい風を受けながら下ると一層身体が冷えてしまいます。

じゃあどうしたら寒い時期でも楽しめるかというと…
平坦中心でガンガン走っても速度が出すぎず、冷たい風が強く当たることなく身体が冷えなければ良いのです。

その最も手っ取り早い方法はタイヤを太くして路面抵抗を大きくすることで、普段と同じ力で漕いでも速度が落ちるようにすることです。
そうすれば短時間でもしっかり踏んで頑張った分、満足度も上がりますし良い運動にもなります。

また太いタイヤはエアボリュームがあるおかげで、推奨空気圧が下がり乗り心地がグッと良くなります。
これまでのレース向けの細いタイヤでは感じたことのない路面からの衝撃をほとんど吸収するフワッとした乗り心地は、あなたに新しい自転車の楽しみ方を教えてくれるかもしれません。
おまけにトレッドに凹凸のあるグラベルタイヤを選択すれば舗装路だけでなく、砂利や土といったグラベルライドを楽しむこともできます。

タイヤの太さは35~38cがお薦め、ただし対応しているかはフレーム次第

普段タイヤの太さが26~28cを使用して走っている方にお薦めなのが35~38cのタイヤです。
ただしタイヤの太さがどこまで対応しているかはフレームによって異なります。

例えばTREKの代表的レースバイクであるMadone Gen 8はスペック表を確認すると最大タイヤサイズは実測値で32mmとあるため、ホイールの内幅で太さが変わるため注意が必要ですがおよそ32cタイヤまでしか入れることができません。

そしてTREKのエンデュランスバイクであるDomane Gen 4であれば最大タイヤサイズは実測値で38mmまで入れることができます。

ディスクブレーキが主流となった現代ではブレーキ自体がタイヤのボリュームを妨げる要因とならないため、フレーム側のクリアランスによって最大タイヤサイズが決められています。

TREKのDomaneに乗られている方は太いタイヤを試してみましょう!

現行モデル

Domane SLR/SL Gen 4(第4世代)

最大タイヤサイズは38mm

現行モデル

Domane AL Gen 4(第4世代)

最大タイヤサイズは38mm

旧モデル

Domane SLR/SL Gen 3(第3世代)

最大タイヤサイズは38mm

旧モデル

Domane AL Gen 3(第3世代)

最大タイヤサイズは35mm

今TREKのDomaneかつ第3世代および第4世代に乗られている方であれば35~38cのタイヤを入れることができます。ただしアルミフレームの第3世代(Domane AL Gen 3)のみ最大タイヤサイズは35mmなので注意しましょう。

上記写真はDomane AL 5 Gen 4に700×30cタイヤとTREK Domane AL 2 Gen 4に700×35cタイヤを入れた49サイズでの比較写真です。タイヤボリュームが増すとタイヤの高さも増すためバイクが大きく見えて格好良いですね。

目的に応じたタイヤのトレッドパターン3種

タイヤの表面層の形状、トレッドパターンはつるっとしたスリックパターンから砂利道でグリップさせるために凹凸のあるブロックパターンまで様々あります。このトレッドパターンは太いタイヤを入れる目的に応じて選びましょう。

ここではパナレーサーのグラベルキングをベースにご紹介します

スリックタイプ

GRAVELKING R

対応路面
舗装路  ★★★★★
グラベル ★

パフォーマンス(10段階)
転がり抵抗 10
舗装路グリップ力 10
未舗装路グリップ力 4

セミスリックタイプ

GRAVELKING SS

対応路面
舗装路  ★★★
グラベル ★★★

パフォーマンス(10段階)
転がり抵抗 8
舗装路グリップ力 8
未舗装路グリップ力 6

ブロックタイプ

GRAVELKING SK

対応路面
舗装路  ★★
グラベル ★★★★

パフォーマンス(10段階)
転がり抵抗 6
舗装路グリップ力 6
未舗装路グリップ力 8

寒い時期に太いタイヤで舗装路しか走らない場合にはスリックタイプがお薦めです。
太くなる分、路面との接地抵抗は増えるものの転がり抵抗は小さいためロングライドも楽しめます。

ブロックタイプは主にグラベルを中心に楽しみたくて、グラベル区間に向かうまでの舗装路はおまけと考える方にお薦めです。ただし舗装路での移動距離が長いと転がり抵抗が大きい分、疲れやすいので近隣のグラベルを楽しむのが良いでしょう。

セミスリックタイプはスリックとブロックの良いとこどりをしたタイヤです。
センタースリックは舗装路での転がり抵抗を重視しており、サイドにあるノブは河川敷の砂利道等ライトグラベル区間でグリップが効きます。ただし、濡れて滑りやすい土や山の中を走るような本格的グラベルではグリップ力が足らないため要注意です。
基本は舗装路を走りつつ、出先で見つけたちょっとした砂利道なんかも走ってみたいという方にセミスリックタイプはお薦めです。

まだどんな楽しみ方になるかは分からないけど太いタイヤを入れてみたいなら初めはセミスリックが良いでしょう。

お薦めセミスリックタイヤ

Bontrager Girona Pro TLR グラベルタイヤ(¥7,900-)
ラインナップ:700×35c(490g)/700×38c(510g)
タイプ:チューブレスレディ/クリンチャー

ハードパックを始めとする多くのコンディションで速さとグリップ力を発揮する、浅くトレッドの入った転がりの軽いグラベルタイヤ。

スペイン・カタルーニャの有名な都市にちなんで名付けられたGironaタイヤ、締まったグラベルの状況下で圧倒的なスピードを発揮。スムーズなセンター部と軽くトレッドのついたサイドノブが、直進スピードと自信に満ちたコーナリングの完璧なバランスを作り出す。

Pro GR構造は、ビード同士の間にパンク防止機能を備えた丈夫な60TPIケーシングを提供、一方でグラベル・デュアルコンパウンドが直進スピードを維持する硬めのセンタートレッドと、コーナリング時に食い付く中硬度のショルダーノブを備えている。

Pro GR構造

丈夫な60TPIのケーシングとサイドウォールの角織ナイロン製パンクプロテクションの組み合わせ。

グラベル用デュアルコンパウンド

硬くて転がりの速いラバーを使ったセンターに中程度の硬さのサイドノブを組み合わせ、速さとコーナリンググリップ、そして安心感を。

Girona Pro GR

スペインの有名なカタルーニャ地方にちなんで名付けられたGironaは、グラベルレースやハイスピードのグラベルライドに向けたオールラウンドなタイヤ。

グラベルを走ると…

今回のお話はあくまで「寒い時期に舗装路を走る上で速度を落として冷えずに楽しむ」ですが、細かい砂利道のようなライトグラベルを走ると、普段舗装路では意識することがないタイヤのグリップ力や重心のかけ方によるスリップの回避等、バイクコントロールも身に付きます。舗装路を走る際の下りカーブでのグリップコントロール等、役に立ち場面は多いのでせっかく太めのグラベルタイヤを入れたなら、河川敷の砂利道なども走ってみましょう!
なにより舗装路では味わえない細かな凸凹をクリアして走る感覚は楽しいですよ。

以上、寒くなったら太いタイヤに換えると寒くなりにくく楽しく走れるというお話でした。
特にトレックのドマーネをお持ちの方は是非挑戦してみてくださいね!

この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)

自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。
2024年の富士ヒルで念願の初ブロンズを達成。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。

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この記事を書いた人

スターバイクス代表