
街中でロードバイクに乗っている人を見かければウェアがピタッとしたものを着ている事に気が付きます。
それらはサイクリングする上で機能性に優れた専用のウェアであり、肌に張り付くようなフィット感のサイクルジャージは風を受けてもなびくことがなく空気抵抗を減らして速く走ることができます。またビブショーツと呼ばれるサイクルパンツは臀部に特殊なクッションを内蔵し、ロード特有の硬いサドルからお尻が痛くなりにくくしてくれます。
ここではこれからロードバイクを始める方にサイクルウェアの選び方をご紹介します。
目次
基本の組み合わせ
サイクルジャージ+ビブショーツ/ビブパンツ+グローブ


サイクルジャージは基本的に風でウェアがなびいて抵抗が増えないよう、肌にピタッとはりつくタイト感のある造りをしています。ジャージの背中には3分割されたバックポケットが備わっており、補給食やスマホ等を持ち運びできます。
背中側の丈は長く設計され、ロードバイク特有の前傾姿勢をとってもめくれにくくできています。


ビブショーツ(ビブパンツ)はパンツの様に腰回りにバンドがなく、肩ひもをかけて履くタイプのショーツでお腹周りに圧迫感がないのが特徴です。
ロードバイクのサドルは一般車(ママチャリ・シティーサイクル)と比べて硬いサドルが付いており、長時間座ると臀部が痺れたり、痛くなることがあります。これらを防ぐためにビブショーツには臀部にクッションが備わっています。
またビブショーツは下着を使わず水着の様に直接素肌の上から履きます。


肩ひもタイプのビブが苦手な方にはパンツタイプも発売されています。
しかしパンツタイプであればロードバイクの乗車姿勢で深い前傾姿勢をとる際にお腹に圧迫感を感じることもあります。一方でサイクリング途中のトイレで脱ぎやすいというメリットもあります。
自身の乗車姿勢や好みに応じてビブショーツとパンツを使い分けましょう。
サイクルジャージの下に着るインナー


汗をかいた際に濡れたサイクルジャージは肌に張り付くのが嫌な場合には、アンダーウェアを着ると良いでしょう。
またアンダーウェアは自転車ブランドのものがお薦めです。自転車用に設計されたものは背中側の丈が長く設計されており、前傾姿勢をとった際に背中側がめくれて肌が見えないように設計されています。
袖ありのタイプは夏場の紫外線対策に有効で腕まわりの日焼けを避けることができます。
ピタッとしたパンツが恥ずかしい場合は

誰しも初めてサイクルウェアを着る際には、そのピタッとしたデザインが恥ずかしく感じて抵抗があります。
慣れてしまえばこれほど快適で速く走ることができるウェアは他にないのですが、どうしても…という場合には初めのうちは下着タイプのクッション付きインナーパンツを履いてその上からショートパンツやハーフパンツを履くと良いでしょう。
ただし、クッションによる臀部の痛みは出にくいものの、長時間の使用では2重に履くことによる股ずれが起きやすいため、ロードバイクで長距離を走るのならばビブショーツ/パンツの1枚履きがお薦めです。
グローブの選び方


グローブは指ぬきタイプとフルフィンガータイプがあります。主な役目はハンドルを掴む際に汗をかいても滑りにくくし、また地面から伝わる衝撃を吸収し快適にしてくれます。それ以外にも落車時の怪我防止にも役立ちます。


手のひらの構造に関してクッションが無いタイプはハンドルの握りがよりダイレクトに感じられます。
クッションが有るタイプは衝撃吸収性能が高く手が痺れたり痛くなりにくくなります。
自身好みに合うものを選びましょう。
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あると便利な小物類
アームカバー・レッグカバー


夏用のアームカバー・レッグカバーは夏の紫外線対策に有効なアイテムです。
夏場は直接肌をさらして走ると日焼けによる火傷状態で体力の消耗が激しく、熱中症や脱水症状を起こしやすくなります。袖付きのインナーやロングタイツでも日焼けを避けられますが、カバーであれば脱ぎたい時はその場ですぐ外すことができます。
春秋の肌寒い季節に向けたウォーマータイプのアーム/レッグカバーも発売されており、冬用のウェアを着るにはちょっと早い時期に基本のウェアと組み合わせるのがお薦めです。
サイクルキャップ

サイクルキャップはヘルメットの下にかぶれる柔らかいキャップです。
主に頭皮に紫外線が当たることを避けたり、汗が直接顔に垂れてこないように使えます。
サイクリング中に食事をする際、ヘルメットを外した際に髪が乱れるのが恥ずかしい場合にもキャップをかぶっていれば気にならないのでお薦めです。
ウインドベスト

ウインドベストがあれば山頂から下る際や気温が下がり肌寒く感じた際に、上半身が冷えるのを防いでくれます。
丸めればサイクルジャージのポケットに簡単にしまうことが可能で好きなタイミングで使う事ができます。
春秋の肌寒い季節であればアームウォーマー・レッグウォーマーと組み合わせて使うのも良いでしょう。
冬場のウェアについて
サイクリングでは季節に応じたウェア選びが重要となります。
冬の寒い時期のウェア選びに関しては下記記事をお読みください。
