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【スタッフ瀬谷の雑記㉙】箱ヒル直前、レースバイクのスペック紹介【ギア比の見直しで驚きのタイムに!?】

こんにちは、スタッフの瀬谷です。前回の雑記を書いて以降、さらに湘南平の往復練習を続けて箱根ヒルクライム本番に向けて調整してきました。その中で分かったのがきつい勾配で疲労が溜まってくると、これまでのギア比では速度がガクッと落ちてしまうことでした。
そこでギア比の見直しとしてフロントチェーンリングの歯数を小さくしてみたところ、驚くほど楽になりきつい場面でもペースが落ちにくく、さらには速度まで上がるメリット尽くしだったのでバイクとあわせてご紹介したいと思います。

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スタッフ瀬谷が2025年の箱根ヒルクライムで使用するバイクはTREKのEmonda ALRになります。
アルミフレームながらフレーム重量はカーボンモデルのEmonda SLと同等の約1200gと軽量アルミレーシングモデルになります。
主なスペックは…

フレーム:Ultralight 300 Series Alpha Aluminum
ハンドル:TNI カーボン スーパーシャローバー 184g(400mm)
ステム:TREK RCS Pro Blendrステム 175g(80mm)
サドル:fi’zi:k TEMPO ALIANTE R5 230g(145mm)
ホイール:DT SWISS ERC 1100 DICUT db 35 1,398g(前後)
タイヤ:PIRELLI P ZERO™ RACE クリンチャー 230g(28c)
チューブ:Magene EXAR TPU チューブ 36g
メインコンポーネント:Sram Force XPLR eTap AXS D1
ギア構成:フロント42t リア10-44t

前回の記事では湘南平を4本登った際の感想で「Emonda ALRはフロントシングル46Tでも1:1に近いギア比で登れる構成であることが大きいです。Domaneのインナー33tやMadoneの34tで踏んでいくよりかはEmondaの46tで踏んでいくほうが、低ケイデンス高トルクで回す自分には合っていると思いました。」と語っていたものの、いざ湘南平を7本(獲得標高が箱ヒル相当)登ってみると、46tだと後半きつくなってきたときにケイデンスが下がり、回すペダリングから踏むペダリングしかできなくなりペースダウンしてしまうことが分かりました。

つまり、私にとって箱ヒルで必要なギア比は1:1を越える超軽仕様でした。

そこで急いで用意したのがWolftoothより発売されているチェーンリングになります。
本当は40tあたりで検討していたのですが、国内代理店に在庫がなく42tになりました。
これで最も軽いギア構成はフロント42t:リア44tの1:0.95になりました。

湘南平での比較

上の図は湘南台6本を登ったデータで黄緑の背景が1本ごとに登った際のラップです。
46tと42tを比較してみると1本目から42tの方が50秒も早くクリアしています。
また46tでは2本目には10分を越えていることに対し、42tでは6本目でようやく10分を越えていました。

…凄くないですかこれ!

42tに変えたことでこれだけタイムが縮まったのは、自身にとって得意なケイデンスが維持できるようになったからです。
46tの時では1本目から平均ケイデンスが70rpmを下回って6本目には60rpmまで下がっていました。
それに対し、42tでは1本目から78rpmが出て、6本目でも70rpmを上回っています。

結論としてヒルクライムで重要なのは後半まで自身にとって理想のケイデンスをキープできるかということです。
そのために、ギア比の見直しは出走するヒルクライムレースのコースに合わせて変えるべきです。

私にとっては箱根ヒルクライムのコースであれば、ギア比は1:1を越える超軽仕様が適切だったということです。
ちなみに10%を超える場面ではインナーローを多用していたので、チェーンラインを考えると38tや40tでも良いかもしれませんね。

今回のお話はヒルクライムが得意な選手の話ではなく、すごく頑張れば富士ヒルのブロンズが取れるレベルのヒルクライムが苦手なライダーの話になります。
ですが、普段からヒルクライムが苦手な人にとってはギア比が合っておらず、適切なケイデンスで回せていないからキツイだけかもしれません。

私は箱根ヒルクライムに向けてギア比の見直しをしたことで気持ちも軽くタイムもグッと縮まり自信が持てました。
バイクを軽くするためにフレームやホイールを軽量化するにはとんでもない金額がかかりますが、ギア比の見直しだけならコストも抑えて効果も大きいですよ!
是非参考にしてみてください。

それではこのEmonda ALRと共に2025年箱根ヒルクライムに行ってきます!

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この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/フィッター/ライドイベントアテンドスタッフ)

自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。
2024年の富士ヒルで念願の初ブロンズを達成。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。

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この記事を書いた人

スターバイクス代表