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roval CLX32 Disc × ハブベアリング交換

スタッフの瀬谷です。人生で初めて購入した高級ホイールは思い入れも強く、できるだけ長く大事に使いたいと考えますよね。
私が所有するroval(ロヴァール)社のCLX 32 Discホイールは以前勤めていたお店で購入して、もうすぐ7年が経ちます。
バイクは変われどもこのホイールだけは気に入って使い続けてきました。
しかし、長年使用したことで回転が渋くなってきたため、この度前後のハブベアリング交換を行いました。

このroval CLX 32 Discにはシールドベアリングが圧入されており、前後で4個のベアリングが使われています。(フリーボディのベアリングは除く)

元々使われていたのはCeramicSpeed社のセラミックベアリングで1個約15000円ぐらいする高級ベアリングです。
これが4個使われているわけで、高額なホイールはベアリング自体にも相当お金がかかっていることが分かりますね。

ちなみに今回は自身のホイールであり用意したベアリングは、試してみるつもりで国内でトップシェアをもつ日本製のスチールベアリングかつシールが非接触タイプのものを選びました。
(自転車で使われているベアリングは人間の荷重がかかった上で高速回転に耐えられる設計が必要なため、用途に応じたベアリングを選択する必要があります。今回私は実験も兼ねて日本製のベアリングを選びましたが、どのベアリングを選んだらよいのか分からない場合はホイールメーカー推奨のものを使いましょう)

ハブベアリングの交換には適切な工具が必要となります。
正しい工具で作業しなかった場合は、ベアリングを水平に圧入することができなかったり、ハブ内部を傷つけたりする恐れがあるので、本来の回転性能を著しく損なう可能性があります。
roval CLX 32 DiscにはリアハブにDT SWISS社のスターラチェット構造が採用されいるため、専用の取り外し工具が必要となります。
※当店ではroval社の現行ホイールに採用されているスターラチェットEXP専用工具も保有しているため交換作業が可能です。

リアはフリーボディを外すと内部のベアリングにアクセスできるようになっています。
外したパーツはこの後洗浄し、シールドベアリング外周には錆に強いグリスを、スターラチェット構造部にはDT SWISS専用グリスを塗って再度取付を行いました。

実際に前輪のベアリング交換後の動画です。
回転は他社のスチールベアリングと比べても遜色なく、
バルブの重さで振り子のように動いていることが確認できます。

早速交換後のホイールを試しに伊勢原の大山方面を走ってきました。
ベアリング自体の精度が悪いと車体に取り付けた際にホイールのガタが発生することがありますが、今回選んだベアリングではガタは発生せず、70㎞程度走行後の状態で確認しても回転は滑らかなままでした。
これが1000㎞以上走行後では変化があるかもしれないので、その際はこちらのブログで報告したいと思います。

今回のシールドベアリング構造を採用したホイールは主にDT SWISSやBONTRAGER(ボントレガー)、rovalのようなDT SWISSのスターラチェット構造を採用したメーカー製ホイールでみられます。
シールドベアリングだからこそメンテナンスの頻度は少なくてよいものの、2~3年何もせず使い続けていれば購入当初のような滑らかな回転は失われています。

ハブべリング交換はオーバーホールの際にあわせてご依頼ください。

STAR☆BIKES 瀬谷

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この記事を書いた人

スターバイクス代表