スタッフの瀬谷です。今週の水曜日にTREKを専門に販売しているストアスタッフ向けのメーカー試乗会に参加してきました。
そこで3月に行われた日本バイシクル・オブ・ ザ・イヤー2023で受賞した新型MADONEに乗車してきました。
独創的なデザインと新時代のエアロロードがどんな乗り味だったのか…早速ご紹介します!
今回は東京都の稲城市にあるCROSS COFFEEさんを会場にして試乗会が開催されました。
STAR☆BIKESからは内田店長と瀬谷の2名で参加してきました。
お目当てはもちろん国内でも大きな話題となっているTREKの新型エアロロード「MADONE(マドン)」。
そしてMADONEのモデルチェンジから少し後に発表された新型「DOMANE(ドマーネ)」。
この2車種を中心に乗ってきました。
会場が稲城のCROSS COFFEEさんということで、試乗場所は主に南多摩尾根幹線道路「尾根幹」を走りました。
信号も少なく軽いアップダウンが連続するこのコースは普段多くのサイクリストがトレーニングで使っています。
今回のMADONEを体感するにも最適な場所でした。
早速レビューに移ってみましょう。
メーカーの方にセッティングしていただき、初めてMADONEを渡されたときに感じたのは
見た目からは信じられないような「重量の軽さ」でした。
今回私が乗らせていただいたのはMADONEでもコンポーネントがULTEGRA Di2 12SにホイールがセカンドグレードのBontrager Aeolus Pro 51が装着された「MADONE SLR 7 Gen 7」。
普段乗っている私の「Domane SL 6 Gen 4」はベースがMADONEと同じULTEGRA Di2 12SをベースにホイールもULTEGRAのWH-R8170 C50でハンドルもカーボンに交換しており、今回試乗したSLR7ともかなり近いスペックになっています。
その上で渡された瞬間に感じて発した第一声は「軽っ!!」でした。
それもそのはずで公式サイトを確認するとスペックから重量表記があります。
Dura-Ace R9200にBontrager Aeolus RSL 51を組み合わせたMADONE SLR 9の重量は
「7,10 kg(54サイズ)」
Ultegra R8150にBontrager Aeolus Pro 51を組み合わせたMADONE SLR 7の重量は
「7,48 kg(56サイズ)」
となっています。
SLR9であればフレームサイズやパーツ構成が少し変わるだけで6kg台に突入できる軽さです。
最近のセミエアロタイプのモデルに見られる細身のデザインと違い、
ボリューミーでエアロロードらしい見た目からは信じられない軽さですよね。
そしていざ実走!
この日の天気予報はギリギリ雨が降らない曇りだったものの、サイクリストなら家を出た瞬間に走るのを辞めたくなるような暴風が吹く日でした。
普段走り慣れている私たちでも瞬間的な横風からの叩きつけに恐る恐る注意しながら走るような天気です。
MADONEに乗られた多くの方がネット上のレビューで書いているのが「スムーズさ」です。
私もこれまで他社のエアロロードやセミエアロ(同じアメリカのS社や台湾のG社、スイスのS社等)に乗ってきましたが、
踏み込んだ瞬間から感じたのは「加速に対しての滑らかさ(スムーズさ)」でした。
通常エアロロードといえばプロ選手に対してレースで勝つことを想定してデザインしているため、
ホビーライダーに対しては剛性の高さで踏み負けてしまう感覚があります。
しかし、MADONEに対して感じたのは剛性はもちろんあるのだけど、その硬さを嫌に感じない気持ちの良い踏み心地でした。そして、スルスルと滑っていくように加速していくのです。
このバイクは勝つためじゃなくても、走りを楽しむためのバイクとして乗っても良いのだと気付かせてくれました。
レースのために鍛えている方はもちろん、休みの日のツーリングやホビーとして乗っているライダーにとっても楽しめるバイクであり、誰にでもお薦めできます。………マジです。
当日の暴風は通常のロードバイクでは大きな影響を受けて走りにくいものでしたが、
MADONEに関しては危ないと感じることはほぼありませんでした。
そして、上記画像でも載せている新型MADONEにおいて最も特徴的な構造である「IsoFlowテクノロジー」。
この特別な穴はバイクに対してぶつかる風の抵抗を減らしてくれます。
実際走りながら「バイクが風に邪魔されていない」という感覚がありました。
そして風の影響だけでなく、シートポストを大きくしならせてくれるため乗り心地の向上効果もあります。
乗り心地に関してはハンドル部分での影響も大きいかと思います。
太いブレード状のフォークは高剛性でカッチリ感のある乗り味に対して、フルカーボンでハンドルステム一体型のMadone Integrated handlebar/stemが適度にしなることで腕への衝撃をいなしてくれていると感じました。
ただ、もしレースにおいて瞬間的な加速力を求めるならハンドル・ステムを高剛性なものに変えるのも面白いのではと思います。
ちなみにですが、TREKのカスタムオーダーシステム「Project One」ではバイクのカラーリングをオリジナルで指定できるだけでなく、サドルやホイール種類などパーツも変更できます。
MADONEにおいてはSLR9およびSLR7においてオーダーが可能で、パーツ以外にもハンドル・ステム幅やクランク長、ギア比まで指定することが可能です。ご自身の好みのカラーリングを設定してイメージするだけでも面白いので、是非リンクから飛んでみてください。
ここまでまとめると新型MADONEは
見た目からは想像できない軽量さをもっており、プロ選手が勝つためのバイクでありながらホビーライダーでも気持ちよく乗れるバランスの良い剛性、そして驚くほど滑らかな加速性能を持ったバイクだと私は思いました。
さらに付け加えるなら、普段ヒルクライムが好きな私でもMADONEは十分に登ることができ、ロングライドで乗っても最後まで踏めるバイクだと感じました。
新型MADONEレビューは以上となります。
私と内田店長のふたりしてこの試乗が終わった瞬間からMADONEが欲しくてたまらなくなりました。
現在PROJECT ONEでオーダーすると平均で約2か月程度で生産されるとのことでした。(選んだパーツの構成で日程は変わります)
もしかしたら、この夏にはSTAR☆BIKESにオリジナルカラーの新型MADONEが飾られているかもしれません。
STAR☆BIKES 瀬谷