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こんにちは、スタッフの瀬谷です。
最近はメカニックというよりもライドイベント担当のイメージが強いのではないでしょうか。
私事ですが今回新たにTREKより発売された新型のDomane AL GEN4を購入しました。
今回はこのDomane AL GEN4のライドインプレッションと初めに交換すべきパーツを紹介したいと思います。
ここを変えるだけで走行性能がガラッと変わるパーツとはいったいどこなのか…
早速、こちらの記事にてご紹介します。
まず今回、購入したトレック ドマーネ ALのグレードは「5」になります。
TREKといえばモデル名についた数字でコンポーネントのグレードが分かるようになっています。
まずはDomane AL 5 Gen 4の特徴を紹介しましょう。
目次
TREK Domane AL 5 Gen 4
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TREK Domane AL 5 Gen 4(¥296,890)
Domane AL 5は、スピーディーで多用途のロードバイク。ロードライドをこれから始める方に最適だ。Alphaアルミフレームは太めのタイヤクリアランスを備え、12速のShimano 105ドライブトレイン、トップチューブのマウント、ロングライドを快適に楽しめるジオメトリーを採用。— Domane AL 5は、サイクリング、グループライド、スピーディーな通勤、さらには舗装路を外れてグラベルを探索するのにもぴったり。(公式HPより)
カラーリング
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カラーはMatte Trek Black、シンプルなマットブラックをベースとしたカラーリング。
ダウンチューブの「TREK」ロゴは一見ただのホワイトに見えますが、実は細かなラメが散りばめられています。
フォークは第3世代までアルミとカーボンのコンポジットだったのが、第4世代ではモデルチェンジと併せてフルカーボンフォークに変更となりました。その証となる「OCLV CARBON FIBER」のマークが。ちなみにステッカーではないため剝がれません。
コンポーネント
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Domane AL 5に搭載されているコンポーネントは12速のShimano 105ドライブトレイン。
歯数の構成はフロントが50/34T、リアが11-34Tとなっています。
11速時代は登りが苦手な人は11-34Tの選択肢も良かったのですが、1段1段の歯数差が大きく細かな調整がしにくいというデメリットもありました。
実際に11速と12速での歯数差を見比べてみましょう。
CS-R7101-12とCS-HG700-11の歯数比較
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上記の表はどちらも11-34Tで11速と12速を比較したものです。
34Tにむけて隣接するギアとの歯数差が大きくなってくるのはどちらも同じですが、11速が最初から2T差で始まるところ、12速では11-15Tまでは1T差ごとに変わるのでトップに近い重いギアでは細かい調整ができます。
この歯数差の構成であれば11速時代に11-34Tに1段1段の差が大きくて使いにくいと感じていた方も違和感なく使えるはずです。
追加オプションのお薦め
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TREKのレースバイク「Emonda」や「Madone」にはなくて、「Domane」とグラベルロードの「Checkpoint」だけにあるのがトップチューブにあるボルトオン式トップチューブバッグ用のマウントです。
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トップチューブバッグのメリットはスマホや金銭類、モバイルバッテリーといった貴重品を手元ですぐに確認できること。他にも補給食を入れておけば走行中でも食べることができる等あります。
しかし、上記写真のようなベルトタイプのものを使ったことがある人なら分かると思いますが、デメリットに「ダンシングすると太腿がぶつかって左右にバッグがずれる」「ベルトをトップチューブに巻くと見た目を損なう」といった事があります。
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Bontragerや一部のメーカーが発売しているボルトオンに対応したトップチューブ、そしてDomaneのようにボルトオン対応フレームであれば、見た目をスマートにして取付できるだけでなくバッグが左右にズレるといった煩わしさから解放されるので、是非使ってほしいアイテムです。
ライドインプレッション
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※普段は上記下段の「Domane SL」と「Emonda SL」の2台にも乗っています。
先日、Domane AL 5の主要なパーツは変更せずポジションのみ自分に合わせた状態で近隣を走行してきました。まず一番に感じたことは「路面の振動吸収性に優れ、物凄く乗り心地が良い」と感じたことです。
普段からフルカーボンバイクに乗っている自分ですが、素材としても硬いアルミフレームならではの振動吸収性の悪さは感じず、むしろ一般的なカーボンロードに匹敵するほど「乗っていて気持ちが良い」と思える快適さがありました。
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この快適さに関しては初期で装備されているタイヤ「Bontrager R1 Hard-Case Lite 700x32mm」が大きく貢献しています。BontragerのRシリーズはロードレースや転がりの軽さ、軽量性を重視したモデルになります。
またDomane ALはTREKのレース向けモデルと比べ、最大タイヤ幅はかなり大きく、38cタイヤまで対応しています。
通常のロードバイクならばタイヤの太さは25~28cが多いですが、TREKのDomaneは標準装備で32cが搭載されています。この約32㎜幅のタイヤは最大空気圧も低くMAXで70psi(4.8BAR)となります。25cであればクリンチャー仕様で通常90~110psi程度入れるので、空気圧がかなり低いことが分かります。
マウンテンバイクの太いタイヤをイメージすると分かりやすいですが、タイヤは太くなるほど空気圧は低く振動吸収性は上がります。そのため、32cに60psi前後の空気圧で乗ると道路の細かな凸凹が気にならないレベルで快適に乗ることが出来ます。
ちなみに今回のR1 Hard-Case Lite 700x32mmですが、実は日本国内では単品で販売されていないモデルで完成車付属でしか手に入りません。
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次に「バイクのイメージとは逆に、踏んだ瞬間のかかりが良い」と感じました。
Domaneのアルミモデルのイメージは一般的に”エントリーモデル” ”ロングライド向けモデル” ”快適性に優れている”といった感じだと思いますが…間違ってはいません。ですが、私自身これまで多くのアルミフレームに乗ってきましたが、Emonda ALRといったレースを重視したモデルには引けを取るけど、他社メーカーのエントリーモデルと比べるとBB周りの剛性が高くダンシングやスプリントをかけた時にガシッとした踏みごたえを感じました。
私にとってDomane AL GEN4は乗り心地の良さと踏んだ瞬間のかかりの良さでバランスが取れた乗っていて楽しいバイクです。
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ここまでは褒めるだけでしたが、もちろんマイナス面もあります。
それは「完成車重量のままだと車体重量が重いこと」です。
私のDomane AL5 GEN4 49サイズはペダルなしの状態で9.55kg(実測値)あります。
また下位グレードのAL4は約10.3㎏、AL2では約10.5㎏と10㎏を上回ります。
この重さは普段7~8kg台の軽量バイクに乗っている方だと登りや停止状態からの加速が弱いと感じるでしょう。
実際、私も乗っていて唯一物足りないと感じたのが加速がもっさりしている点でした。
ちなみに登りに関しては重さは感じるものの、ギア比が軽いこともあり速度は普段のカーボンバイクと比べ遅いものの、登っていて辛いということは感じないです。
ですが、この重量の重さによるデメリットを1か所パーツ変更するだけで大幅に改善できるのです。
以下でご紹介します。
購入したら最初に交換すべきパーツ
ここにきてようやくタイトル回収になります。
上でも書いた「完成車重量の重さによる加速の悪さ」、これを改善するにはどこを換えると良くなるかと言いますと…
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タイヤです。
もちろん初期装備のBontrager R1 Hard-Case Lite 700x32mmも悪くはないです。
むしろ他のエントリーグレードの32cと比較して、こんなに乗り心地の良いタイヤは滅多にないと思えるぐらい良く出来ています。
ですが、ロードバイクならではの加速感の気持ちよさ・楽しさが欲しいと思うのなら、
まず換えるべきはホイール周りから。より細かく言えば遠心力が最もかかるタイヤからです。
なにせ信号待ちからの加速で負担をかけるのはタイヤを速く回すことなのですから、当然タイヤが軽くなれば加速は楽になり、高速域まで乗せやすくなります。
ここ最近のレース向けタイヤ、25cの太さで8000~10000円ぐらいのグレードであれば重量は210~230gが多いです。
そしてこのR1 Hard-Case Lite 700x32mmの重さはというと…
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約460g
これはちょっと重いです。言ってしまえば前後にレース向けタイヤを2本ずつ付けて走っているようなものです。
速度が思ったほど乗らないのも納得ですよね。
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そして今回私が選んだタイヤはIRCタイヤのASPITE PRO S-LIGHT 700x30mmは実測重量が250g。
ラインナップには25cと28cもありさらに軽いのですが、太さによる乗り心地も重視しているので30cを選びました。
タイヤの実測幅も純正ホイールの内幅が21㎜でタイヤ幅は30㎜ジャストです。
タイヤを交換しただけで1本あたり210gの軽量、前後合わせれば420gもの軽量化となります。
回転部分に直接影響を与えるので、交換前と比べ明らかに走りだしが軽く、加速が乗せやすくなりました。
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回転部分が軽くなれば、Domane ALのデメリットは帳消しできる…理想を言えばホイールをより軽量なカーボンホイールに変えれば驚くような走行性能の上昇があるでしょう。
しかし、優れたカーボンホイールは高額であり、下手すればバイクの価格よりも高くかかってしまいます。
ですが、タイヤであれば1本7000~9000円程度で大きな効果を発揮できます。
何故ならロードバイクで地面に直接接しているのはタイヤなのですから。
このR1 Hard-Case Lite 700x32mmタイヤというのは実は1世代前のGEN3のDomane ALにも採用されています。
今回モデルチェンジしたGEN4を購入した方だけでなくGEN3に乗っていてタイヤを換えていないという方は是非軽量タイヤに交換してみてください。
まるでバイクそのものが変わったかのような走行性能の変化に驚くはずです。
普段のライドをさらに楽しく快適にしてくれますよ。
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今後もDomane AL GEN4に乗ったさらなるインプレッションからライド報告をこちらの【メカニック瀬谷の雑記】にて投稿していきます。宜しければ今後もお読みください。
STAR☆BIKES 瀬谷