
今回のご依頼はスペシャライズドのFATBOY EXPERT CARBONに搭載されているSRAM GUIDE Rブレーキキャリパーのピストン部分が固着して動かないというトラブルによりブレーキキャリパーのオーバーホール作業を行いました。


元の状態では右側のピストンのみ可動し、左側ピストンはブレーキレバーを握っても動かなくなっていました。
このまま使用すればパッドが削れるうちにローターとキャリパーが接触し大きなトラブルに繋がります。

お客様が使用しているブレーキは2015-2016年モデルのSRAM GUIDE R ブレーキの4ポッドになります。
このブレーキに対応したピストンキットを用意し、ピストン関連のパーツを新しくします。
併せて摩耗したブレーキパッドを純正のオーガニックパッドに交換しました。


ブレーキキャリパーを分解し、内部のクリーニングを行います。
特にピストンシールが収まっていた溝には汚れが固着しており、念入りに清掃します。



クリーニングが完了し、新しいピストンの取付を行います。

リフレッシュしたブレーキキャリパーにオイルを注入します。
4ポッドキャリパーのブリーディングですが、今回は通常のオイル交換と異なりピストンの奥深くまで完全にオイルが抜けた状態からのブリーディングであった為、エア抜きに難儀しました。
エア抜きは見えない部分のどこに空気が残っているか、それが4ポッドともなればより複雑となるため、目を閉じてパズルを解くがごとく様々な方法を用いて空気を抜いていきます。

2016年頃の4ポッドブレーキはパッドクリアランスがかなりシビアでしたが無事完了。
滑らかなピストン動作にスムーズなブレーキフィーリングが復活しました。


オーナー様は日頃ファットバイクで長距離を走る方につき、ブレーキ以外にも普段なかなか手を付けることができないクランク軸もこの機会にグリスアップしておきます。
分解してみるとクランク軸とベアリングの接触部分にはほとんどグリスがありません。
このまま走り続ければアクスルとベアリングの摩擦により、アクスルの摩耗により軸が痩せていきガタツキが出ることも。

出来るだけ長期間の使用にも耐え、錆びにも強いグリスを塗布して組付け完了。
ファットバイクは特殊な規格も多く部品が壊れるとなかなか日本で直ぐに手に入れるのも難しく、このタイミングでトラブルになる前にメンテナンスが出来て良かったです。

以上、SPECIALIZED FATBOYのSRAM GUIDEブレーキキャリパーオーバーホール作業でした。
この度はご依頼ありがとうございます。
STAR☆BIKES 瀬谷
