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【ロードバイク】富士ヒルまで残り2週間、バイクの最終メンテナンスは忘れずに!【ヒルクライム】

スタッフの瀬谷です。今回は2週間後の富士ヒルクライムに参加されるお客様よりレース前の最終調整と軽量化・走行性の向上を目指した作業依頼をお受けしました。
レース前の最後の一押しはバイクの性能を引き上げて目標タイムを縮めてくれます。
まだ点検に持ち込まれていないというお客様は是非STAR☆BIKESをご利用ください。

今回の作業ですが、まずはタイヤの軽量化から。もとのContinental ULTRA SPORT 25cは1本で285gありましたが、PanaracerのAGILESTクリンチャータイヤ25cに変更したことで1本あたり190gに。
チューブはBontragerの軽量チューブ(48mmバルブ長で1本あたり66g)をお選びいただき、前後合わせると約200gの軽量化に繋がりました。
ヒルクライムではホイールまわりにおいて遠心力のかかるタイヤ・チューブの軽量化は大きな効果を発揮します。

余談ですが、今回のタイヤ・チューブ交換作業に合わせてリムテープの交換を行ったのですが、Shimano製のリムテープがバルブ用の穴を使わずに、別途穴を開けてバルブが通されていました。他店での作業とのことですが、これに意味はあるのでしょうか?

お客様はShimano製のホイールを使用されており、今までハブ内のグリスアップをされたことがなかった為、ハブのオーバーホール作業を行いました。オーバーホールによる定期的なクリーニングとグリスアップは内部のボールベアリングおよび玉押しの寿命を延ばし、ホイールの回転性能を維持します。

軸の玉押し部分を確認するとリアのドライブ側で玉押し調整の締め込みすぎによる軽度の摩耗が見られました。
おそらく工場出荷時からきつめに締められていたのでしょう。持ち込まれた時点で回転にも渋さがありました。
適切な玉押し調整を行うことで、これ以上の摩耗を防ぎ、回転性能を向上させる事ができました。

ShimanoやCampagnolo、Fulcrumといった玉押し調整が可能なホイールを購入された際は、その時点で回転の渋さがないか、あった場合はお店での調整依頼をお薦めします。
そうすることで内部の消耗品をより長持ちさせ、本来の性能が発揮できるようになります。

チェーンはShimanoの105からDura-Aceグレードに変更となりました。
最上位のCN-HG901はSIL-TECと呼ばれる超低摩擦表面処理が行われており、駆動部の摩擦抵抗を減らしてくれます。
また今回は元々のチェーンオイルを脱脂し、WAKO’SのSpeedチェーンルブを使用することで、チェーンの駆動および変速時の性能を上げています。

意外な落とし穴がシフトインナーケーブルの損傷です。
これまで徹底して練習してきても、本番でまさかのシフトケーブル断線。
もしそんなことが起きたら後悔してもしきれませんよね。
ヒルクライムでは変速を小まめに行うので、気づかなうちにかなり摩耗している方がいます。
断線するときは突然起こるので、少しでも不安をなくすためにも変えておくことがお薦めです。
ただし、ケーブルの初期伸びが少なからず起こるので、変更後は1~2回程度のライドで確認および再調整しておくこと。

最後にシートポストの不要な部分をカットすることで、わずかでも軽量化に繋げます。
今回の場合、アルミのシートポストだったため約50gの軽量化となりました。
通常パーツの変更等で100g軽量化するだけでも3万以上かかることが多いので、かなりコストパフォーマンスが高いですね。
また車体の上部での軽量化は、左右への振りで負担を減らしてくれるのでわずかでもダンシングを楽にしてくれます。

今回の作業は以上となります。
ご自身の鍛錬とバイクの性能向上により富士ヒルクライムでは目標が達成できるよう応援しています!
この度はご依頼ありがとうございました。

STAR☆BIKES 瀬谷

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この記事を書いた人

スターバイクス代表