スタッフの瀬谷です。夏の自転車アクティビティといえばマウンテンバイクの下り(ダウンヒル)が楽しめるパークライドではないでしょうか?
今回は富士スバルラインから目と鼻の先にある大型MTBパーク「ふじてんリゾート」をご紹介します。
今MTBをお持ちの方もこれから始めてみたいという方も、湘南エリアから2時間でいけるふじてんに遊びに行きませんか?
こちらのブログでは、ふじてんの利用方法、パークでの装備・注意点、コースについてご説明します。
ふじてんリゾート
山梨県南都留郡鳴沢村字富士山8545−1
営業時間 9:00~17:00
定休日 木・金曜日
※イベントや夏休みシーズンにより変わるため、公式HP上のカレンダー要確認
プロMTBフリーライダー高橋大喜さんがプロデュースしている富士山の麓にある大型MTBパークがふじてんです。
冬はスキー場として運営され、5月から10月頃までをグリーンシーズンとしてMTBコースが解放されます。
ここではスキーやスノーボードと同じリフトを使って上までバイクと一緒にあがり、下り(ダウンヒル)を楽しむことが出来ます。
またそれぞれのコースにはジャンプやドロップ、バームといった管理コースならではのセクションが用意されています。
駐車場に関して
ふじてんの営業時間は9時ですが、駐車場(利用無料)は8時前後を目安に解放されます。
パークから最も近い駐車場(右上写真の赤枠)に停める事ができます。
持ち物、装備に関して
パークではMTBの有料レンタルもありますが、用意しなくてはならないものがご自身のバイク、遊ぶ上で必要な工具、身体に身に着けるヘルメットやプロテクターがあります。
まずはご自身のマウンテンバイクです。ふじてんは初級者から上級者まで楽しめるコースが用意されていますが、そこを走る上でサスペンションが前のみ(ハードテール)もしくは前後(フルサスペンション)のバイクが推奨です。
またサスペンションは長さ(ストローク量)によって、推奨用途が変わります。
長ければダウンヒルやエンデューロ、中程度でトレイルやオールマウンテン、短いとクロスカントリーというように変わります。ふじてんではダウンヒル~オールマウンテンに対応しているMTBがお薦めです。
パークライドではフラットペダルを主に使用します。完成車に付属するピンが樹脂製のペダルではなく、MTB用として作られた踏み面が広く、ピンが金属製のものを用意しましょう。
ビンディングペダルは落車をした際に咄嗟にバイクから離れられず巻き込まれて大怪我をするリスクがあるため、コースを熟知している、またジャンプやドロップといったパークならではスキルが身に付くまではフラットペダルで練習しましょう。
シューズに関しても柔らかいランニングシューズではなく、MTB用として用意された専用シューズがお薦めです。
アウトソール(底ゴム)がペダルのピンと食いつきやすく作られているため、空中に浮遊した際にペダルと足が離れにくくなったり、着地時の衝撃で踏み外しにくくなります。
MTBパークは標高が高い地域にあることが多いため、現地にて適切なセッティングを行う必要があります。
最低限持っていってほしい工具は
①置き型フロアポンプ
②デジタルエアゲージ
③メジャー
④サスペンションポンプ
⑤六角レンチセット
これら以外にもパンクした際の予備チューブやパンクキットを持っていくと良いでしょう。
パークライドではその日の天候やコース状況に応じたタイヤ空気圧の調整、サスペンションセッティング、また落車時にずれてしまったハンドルの調整等で上記工具は必須となります。
装備例ですが、ヘルメットとグローブは必ず用意しましょう。
ヘルメットはロードバイク用ではなく後頭部まで保護するMTBのトレイル用、もしくはフルフェイスタイプになります。
瀬谷は眼鏡のままで走りますが、MTB用ゴーグルをすれば落車時に木の枝や尖った岩から眼球を守ることが出来ます。
グローブはフルフィンガーかつ生地が丈夫で落車時でも怪我がしにくいトレイル向けのグローブになります。
またプロテクターは最低限、肘と膝は用意すべきです。
膝用は脛も一緒に保護してくれるニーシンプロテクターが初心者にはお薦めです。
より安全に走るのであれば、胸や鎖骨、太腿を保護するプロテクターを追加します。
フルフェイスヘルメットであれば、落車時に首と脊椎を傷めないためにもネックブレースを用意すべきです。
パークライドでの落車は避けるに越したことはないですが、転んでも笑って済ませる怪我におさえるために安全な装備を揃える事が重要です!
受付
バイクの準備が終わったら受付に向かいましょう。
場内を沿って進んでいくとピンク色の看板で「レンタル受付」とあります。
そちらがサマーシーズンの受付場所になります。
受付場所手前にカウンターがあり、記入票があるので署名欄を埋めて受付に持っていきましょう。
3時間券(3000円)か1日券(4000円)どちらを選ぶかは受付に直接伝えます。
受付が終わると青色のチケットと番号札が渡されます。
番号札は安否確認のためで、遊び終わったら最後に必ず受付に行って返却しましょう。
青色のチケットは記入票が置いてあったカウンター近くにセロテープが用意されているので、
ヘルメット横もしくはバイクのハンドルに貼り付けておくと、リフト乗車時に係員の方がチェックしやすくなります。
リフト乗車
準備が出来たら「クワッドリフト」に向かいましょう。
入口に向かうと、奥にバイクを置くためのスタンドが2台あります。
係員の方が順番にライダーとバイクをリフトに乗せていくので、
”前の人のバイクを係員の方がスタンドから回収したら”自分のバイクをスタンドに差し込みます。
その後はリフト乗車位置でリフトに乗ってセーフティーバーを下げます。
係員の方は自分のリフトもしくは1台後ろのリフトにバイクを乗せてくれます。
上まではのんびりリフトに乗って上がります。途中にはふじてん上級者コース「リトルウィスラー」のジャンプ台を見ることができます。タイミングが合えばベテランライダーの大ジャンプを見ることも…。
降車場まで来たらリフトを降りて、係員の方からバイクを受け取ります。
もし自分が乗るリフトにバイクを乗せていたら、係員の方がバイクを回収するまではセーフティバーを上げないよう注意してください。
コース紹介
降車場横にはふじてんのコースマップがあるので確認しましょう。
コースの色が緑色が初級、青色が中級、黒色が上級になっています。
各コースの案内は公式サイトも併せてご確認ください。
コースはそれぞれ分岐点があり、どのコースを選んでも上から下までスムーズに走れれば4分程度のライドを楽しむことが出来ます。
初めて来た方や初心者にお薦めなのが、ローラーコースターから途中の分岐で走ることが出来るマティーズループス。
里山や自然のコースでは決して味わうことが出来ない大きな連続バームを味わうことが出来ます。
実際のコース走行動画になります。
できるだけ初めての方でも安全に走れるライン取りをしています。
マティーズループスの最後はスキルパークに入るのですが、そこではジャンプとラダードロップの練習ができる場所になっています。
慣れてきたら中級コースの「馬車道」に挑戦してみましょう。
バームやドロップだけでなく、連続したジャンプや溶岩岩セクションなど、パークライドの魅力が詰まったコースになっています。ただし中級と書かれている通り、慣れていないと危険なコースラインがあったり、連続ドロップで落車する方も多いので、不安な方はスキルパークでドロップの練習をしっかり積んでから挑戦するのがお薦めです。
馬車道は同じ個所でも複数のライン取りができるコースでライダーそれぞれ違う走り方をします。
動画の途中では木の橋から落ちるラダードロップを進みますが、左側を進むと小さなドロップで抜けられたり、難しいセクションではエスケープコースが用意されています。
パークライド全てに言えることは、速く走れる人はそのコースを隅から隅まで熟知しているからです。
慣れないうちは”安全な速度で”コースを覚えながら走りましょう!
「無理をしない」「自分の能力を越えた走りをしない」が無事に帰るための鉄則です。
ここからは上級コースの紹介です。
ノーティーボーイからリフト下でも見ることが出来たリトルウィスラーの繋ぎです。
ベテランライダーであればスピードを生かしたままバームからバームへジャンプして繋いだり、ふじてんで最も大きいリトルウィスラーのジャンプを飛ぶことができます。(残念ながら瀬谷はテクニックが足りずそこまで出来ません…)
ベテランじゃなくても安全な速度まで落とせば、コースは走れるので馬車道が問題なく走れるようになったら是非挑戦してみてください。
ルーツジャンクションは最も自然の地形を生かしたコースで入り組んだ木の根や深いドロップはタイヤが引っかかって転びやすく、低速域でバランスの取れた走りが重要です。危険なドロップセクションは無理せず端を通ると安全にエスケープすることができます。それでも怖い感じたら素直に降りてバイクを担いで進みましょう。
走り終えたら
リフトのあるパークライドで重要なこと…それはどのタイミングで走り終えるかということです。
ついつい遠くから高速を使ってチケットにもお金を払っているからできるだけ遊びつくして帰ろうと考えがちですが、
気づかない内にブレーキを握る握力は落ち、咄嗟の判断を行う集中力はなくなっているので、後半は普段なら絶対しないようなミスで怪我をしがちです。
あなたがMTB仲間と車を乗合で来たなら、誰かが怪我しても病院まで連れて行ってもらえるでしょう。
もし一人で来たなら、車を残して地元の病院へ救急車で運ばれることもあります。
気持ちは元気でも手の疲れや集中力が落ちてきたと感じたら、それが終了の合図です。
1日券を購入したのであれば、途中途中でしっかり休憩を取りながら楽しみましょう。
無理して落車したときに骨折しようものなら、その年はパークへ再び来ることもできず日常生活にも大きな影響を与えてしまいます。大きな怪我をせず、家に無事に帰ってくるまでがパークライドで最も重要なことです。
帰る前に受付に行き、番号札を返却します。
受付場所に専用のボックスがあるので入れるだけで大丈夫です。
汚れたバイクは駐車場からパークに入ってすぐの場所に洗車場が用意されているので、綺麗に洗ってから帰りましょう。
水道だけでなく、タイヤの泥を落とすブラシやクリーナーまで用意されています。
ただし、濡れたままのバイクは放置するとチェーンやスプロケットが錆びる原因になります。
家に戻ったら必要に応じて注油をすることを忘れずに。
最後に
いかがでしたでしょうか。
湘南からも近い大型MTBパーク「ふじてんリゾート」に自分も行ってみたいと思われた方、今まで行きたかったけど一人だと雰囲気が分からず行けなかった方、参考になりましたでしょうか?
これからふじてん、もしくは大型MTBパークに初めて行くという方に大事なことをお伝えします。
「初めて行くパークにはそのコースに慣れた方と一緒に行ってください」
同じコース上でも安全なライン、危険なラインがあります。
知らなければ危険なコース取りで落車することも多々あります。
まずは上手な方の後ろについてコースを覚える事、走り方を覚える事が上達への一番の近道です。
まだパークに行くためのMTBを持っていない方、MTBの仲間がいなくて一人では不安という方、
是非STAR☆BIKESにお越しいただき、スタッフの瀬谷までお声掛けください!
スケジュールが合えばマンツーマンでアテンドし、バイクのセッティング方法や各コース説明もできますよ。
一緒にふじてんでパークライドを楽しみましょう♪
STAR☆BIKES 瀬谷