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【自転車Q&A】ギア比って何?

ロードバイクに乗っていると「あなたの自転車ってギア比いくつ?」と聞かれたことはありませんか。
あなたが登り坂でまわりの人に比べるとペダルを回すのがきつかったり、平坦のスプリント勝負で同じように回している遅いのはギア比のせいかもしれません。

ギア比とは

ギア比とはフロントのチェーンリング歯数とリアのスプロケット歯数の比率のことを言います。
これはフロントチェーンリングの歯数÷リアスプロケットの歯数で求められます。

例えばフロントが52tでリアが11tならば52÷11=4.73(小数第三位四捨五入)です。
ギア比4.73というのは、ペダルを1回転すれば、ホイールが4.73回転する事になります。
(※tとはtooth、歯のことです。52tならば52個の歯が付いていることを意味します。)

またフロントが34tでリアも34tならば34÷34=1になります。
ギア比1というのは、ペダルを1回転すれば、ホイールも1回転する事になります。

つまりギア比は数字が大きいほど踏む力は必要だけど速く走れます。
逆に数字が小さいほど、遅いけど軽い力で楽に走ることができます

ギア比一覧表

以下の表はフロント2枚リア11枚のコンポーネントをベースに、
「レースに出る選手が使うようなフロント53/39Tリア11-28Tの場合」と
「初心者や登りが苦手な人が使うようなフロント50/34Tリア11-34Tの場合」に分けてギア比を表にしたものです。
赤字が最大ギア比青字が最小ギア比になります。

(例)シマノ11速、フロント53/39tリア11-28tの場合

(例)シマノ11速、フロント50/34tリア11-34tの場合

上の表で見た時に以下のことが分かります。

例えばパワーのある人が同じケイデンス(1分間のペダル回転数)で踏んだら、フロント50tリア11tの場合のギア比が4.55に対し、より大きなフロントチェーンリングであるフロント53tリア11tの組み合わせのギア比は4.82なので、当然フロント53tリア11tの方が速く走れます。

逆にパワーのない人がきつい登り坂を走っている時、フロント39tリア28tの場合の最小ギア比は1.39なのでペダルが重くて踏めずに止まってしまう可能性があります。その場合はフロントのチェーンリングが小さく、リアスプロケットが大きいフロント34tリア34tを使うことでギア比が1.00

あなたのバイクのギアはどの組み合わせですか?

上記の説明から「パワーがある人ほどフロントのチェーンリングが大きいと速く走れること」「パワーがない人ほどフロントのチェーンリングが小さくてリアスプロケットの歯数が大きいと楽に登れる」ことが分かりました。

それでは今あなたが使っているギアの組み合わせと問題はどうなっていますか?
以下の図を参考にご覧ください。

上の図のように今使っているギア構成に対し、変更することであなたが抱える問題を解決することができます。
ただし、チェーンリングやスプロケットを換える際には、それに対応するチェーン長や変速機が必要になります。

パーツ交換時の注意

チェーンリングの歯数を変えたい

チェーンリングの歯数を変更する際にはアウターチェーンリングとインナーチェーンリングの正しい組み合わせで交換しましょう。

例えばシマノならばアウター/インナーは53/39、52/36、50/34という組み合わせで正しく変速ができます。
メーカーによって歯数の組み合わせは異なるので、必ず確認しましょう。

またアウター・インナーそれぞれ歯数が変わるため、フロントディレイラーの位置調整やチェーンの交換が必要になります。

スプロケットを変更したい

後ろのギア=カセットスプロケットを交換する際は、前提として同じ枚数のスプロケットでしか交換できません。
例えば現在8枚ギアのバイクにスプロケットだけ11枚ギアに変更することはできません。

リアディレイラーはプーリーケージの長さによって対応できるスプロケットが異なります。
例えば上記のRD-R7000-SS(ショートケージ)は最大スプロケットは11-30tまでになります。
そのため、11-32tや11-34tのカセットスプロケットを入れるためにはRD-R7000-GS(ロングケージ)の最大対応幅11-34tに変更する必要があります。

また11速だからといってMTB用やフロントシングル仕様の11-42tや11-51tはディレイラーや変速レバーとも互換性がないので基本的に正しく動作はしません。

詳しくは
各メーカーのパーツ互換表を確認してください。

シマノパーツ互換表

チェーンリング交換と同様で歯数が変わると、チェーン長も変わるためチェーンの交換が必要になります。
またリアディレイラーの調整が必要になるため、自身での作業に不安がある方はショップへご依頼ください。
※リアディレイラーの調整を間違えると、最悪ホイールを巻き込む大きなトラブルに繋がります

まとめ

自身のパワー・脚力に応じて適切なギア比、歯数の組み合わせが必要になります。
ギア比が合っていないのに無理して漕げば身体の故障にも繋がるので、まずは今のバイクに付いているギア構成が何なのか、そこから”より速くする”もしくは”より楽にする”ためのパーツ変更ができるのか調べてみましょう。
歯数を変える際は、それに伴うチェーン交換や調整が必要になってくるので分からない際はショップに依頼しましょう。

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この記事を書いた人

スターバイクス代表