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【スタッフ瀬谷実録】富士ヒルクライムガイドマニュアル【本番当日編】

スタッフの瀬谷です。【スタッフ瀬谷実録】富士ヒルクライムガイドマニュアル【前日編】に続き、「富士の国やまなし」 第19回Mt.富士ヒルクライム本番当日の様子をお届けします。

私のスタート時間は第7スタート(8:40~9:10)のため、その時間に間に合うようホテルを出発しました。
当日駐車場利用(有料)を申込時に申請していれば、事前に12個ある会場付近の駐車場のどれかに割り当てられます。
ちなみに私は会場から比較的近い富士急ハイランド駐車場でした。前日受付と同じですね。

車にはバイクが2台…MTBはせっかく山梨に来たのなら翌日月曜日にふじてんで遊んじゃおう!ということで積んであります。
天気はこれでもかと言うぐらいの快晴。風も穏やかで絶好のコンディションです。

朝一の格好は夏用の上下サイクルジャージに紫外線対策のアーム/レッグカバー、そして朝が軽く冷え込むので簡単な防寒対策としてポケットにしまえるタイプのレインジャケットを着用しています。
携帯できる薄手のレインジャケットはレース中に突然雨が降ってきた際にも使えますし、重量も軽くかさばらないため持っておくと便利ですよ。
また紫外線対策のアーム/レッグカバー、実はこのアイテムがレースではとても役立ってくれました。
詳細は後述にて。
駐車場から出発前には足つり防止用にマグネシウム入りの補給ジェル「WINZONE」も摂取しました。
人にもよりますが、私の場合だとヒルクライムレースの時間内だとレース中に補給をとらず水分しか飲まないので、レース前の2時間前ぐらいに体に溜め込むつもりで補給食を摂取してます。

少し早いですが、駐車場から4㎞程度の道のりを走ってスタート地点の富士北麓公園に到着しました。
ここでは私よりスタート時間が早い2名のお客様と合流できました。
もし本気で結果を出したいなら、ここに到着するまでに「アップで走り込んでおく」「駐車場でローラーを回しておく」のがお薦めです。
また決められたスタート時間内の30分間はいつでも出発できるので、上手くアップと時間調整をしましょう。ちなみに自身のスタート時間よりも後ろのグループで出発することは公式から許可が出ています。

ある意味でヒルクライム名物です。
参加される皆さんは少しでもスタート前に身体を軽くしたいと思うのは当然で、会場の仮設トイレの待機列(写真では赤い線)は物凄い長さになります。それもあってスタートは後ろのグループでも大丈夫とあるのでしょうが…。
この行列に並ぶのが嫌だという人は事前に済ませてくるか、会場付近の穴場のトイレを見つけましょう。
参加者数が圧倒的に多い富士ヒルではこのレベルの行列ですが、どのヒルクライムレースでも似たような光景が見られます。

前日の5合目荷物預かりサービスとは別に、当日の会場内荷物預かりサービスがあります。
家から自走で参加しに来た人やスタート地点で余分な荷物を預けたいという人は利用しましょう。
レース後は回収するために戻ってくることを忘れずに。

時間になり私の出走時間がきました。
会場では同じグループの出走者が右から左まで見渡す限り物凄い人数です。
当日の参加者は約8000人、第1・第2は主催者選抜で人数は少ないので、少なくとも一般参加者は1つのスタートグループで1000人以上ということに。
改めて富士ヒルの規模の大きさに驚きます。

今回私の目標は1時間45分を切ることです。去年一度参加したときは1時間38分だったのですが、その時よりも体重が3㎏増えたこと、バイクも変えて2.5㎏重量が増えたので、去年の結果には届かず、かといって1時間45分は切りたいと考え、ステムにタイムスケジュール表を貼りました。
タイムスケジュール表は公式や有志の方が作っていることが多いので、目標があれば必ず貼るべきです。
これがあるかないかで途中途中の結果と作戦が変わり、目標への成功率も上がります。
また、同じグループに以前から一緒にヒルクライムレースに参加している仲間がいたので、走行ペースも近くモチベーションも維持できました。

レース中の走行風景です。
実は写真にある通りステム上にはGoProを取り付けて部分的に動画を撮る予定だったのですが、まさかの開始20分程度で撮影できなくなるトラブルがありました。GoProはただのお荷物に(泣
ということでこのブログを読んでくれた方に雰囲気が伝わるよう必死にポイント毎で写真を撮ってきました。

写真で分かる通り、道路の左半分は登りで右半分は下り専用になっています。
遅い人は左側を走行、早い人は右から追い抜いていく形をとっています。
また前の人を抜くときに、急に進路変更をされてぶつかることを避けるため、ギリギリで抜く際は多くの人が「右抜きます」と声をかけて素早く抜くようにしています。

コース途中には「〇合目」の木製看板もしくは5㎞毎の看板表記があります。自身のサイコンも確認しますが、これらの看板とタイムスケジュール表を見ながら調整して走ります。

私の場合、このスケジュール表とは別に心拍も確認しながら登ります。
心拍で170を越えて走っているとかなりきつく感じたので168あたりを目安に走行し、下がっていればもう少し踏んで上がりすぎれば落ち着くまでペースを緩めるを繰り返します。
その調子で走っていると、5km毎の目標タイムに対し実走タイムがわずかに早いことが分かりました。
それが分かるだけで精神的な安心感があり、気持ちよく走ることができました。

道中トラブルもなく、無事ゴール。
奥庭自然公園入口を過ぎたあたりで、富士ヒルクライムは1.7㎞の平坦区間があり、皆気力を振り絞って全力で飛ばします。
私も瞬間的には時速40㎞を越えていましたが、さすがに最後まで続かず失速。
さらにもがいた後にはゴール前最後の登りが待っています。
距離は600m程度ですが、勾配は7%ほどあり皆苦しい表情をしながら必死にゲート目指して踏みます。
たまにゴール前で力尽きそうになってふらつく人や急に立ち止まる人がいるので、頑張りながらもぶつからないよう注意はした方が良いです。

ちなみに最初の方でこの日、アーム/レッグカバーが役立ったと言ったのは、5合目に近づくにつれ気温が下がり冷たい風が肌に当たることで筋肉が収縮し、つりやすくなったりするのですがカバーがあるおかげで直接風が当たらず冷え防止に役立ったということでした。紫外線対策で用意したものが思わぬ形で助けになりました。

そして気になる結果は…

1時間40分15秒でした!
去年と比べて2分遅くなったものの、今の状況を考慮すればかなり良い結果だったと言えます。
まだまだ伸びしろがあるという事、そして快適性に定評のあるTREK Domane SLが最後まで頑張らせてくれました♪

この結果をもって来年はブロンズに向けて挑戦する決意が固まりました。

五合目は麓と比べ、ぐっと気温が下がりレース時の格好のままでは冷えてしまいます。
少し休憩した後は「五合目行き荷物預かりサービス」で渡した防寒着を回収しに、奥の駐車場に向かいます。
また駐車場の入り口では計測タグの回収もあるので忘れずに渡しましょう。

この格好が過去の反省を生かした私の下山時の格好です。
STAR☆BIKESオリジナルサイクルジャージの上からもすっぽり入ります。
MTBで使っている上下ウエアは防水・防寒とも優れており、冷たい風が身体に当たっても冷えることがありません。
グローブも真冬用まではいきませんが防風性能に優れ、かつ薄手のものを使っています。
特に去年は脚を剝き出しのまま下山したことで膝が冷えてしまい、下山後に立つのが辛いほど脚が痛くなりました。
またペダル上でバランスも取りにくく、下りで軽く恐怖を感じたのです。
今の格好ならば30分以上下り続けても、最後まで安心して帰ってくることができます。
また写真では分かりませんが、冬用のインナーウエアも着ています。
着替えに関しては、駐車場に簡易更衣室も用意されてるので女性でも安心して着替えることができます。

着替え終わったところで先にゴールしていたお客様から5合目の名物「富士山めろんぱん」を頂きました。
SNSで見ることは多かったのですが、食べるのは初めてでした。ありがとうございます♪
そして皆で結果を伝えあうと、Y様が目標のブロンズを達成されたと嬉しい報告が。
おめでとうございます!
これで次の目標がシルバーに変わりましたね(えっ?
僕らも来年こそブロンズを達成してみせます!

下山後は会場に戻ったところで、ゼッケンについていた「うどん引換券」で富士吉田市が誇る郷土料理・吉田のうどんを頂きました。昨年はコロナもあり自分で茹でるタイプの吉田うどんの麺が貰えたのですが、作るのが面倒で結局食べずに賞味期限が過ぎてしまうということが…。
会場で皆で笑いながら食べれるって良いですね。コロナ前のレースイベントの光景が戻ったと感じました。

以上、スタッフ瀬谷が送る「富士ヒルクライムガイドマニュアル」でした。
前日・当日共にイベントの雰囲気が伝わったでしょうか?
もちろん、この記事を見て来年は一緒に富士ヒルに参加してみたいという方は瀬谷までお声掛けください!
当店の「CLIMBオーバーカムライド」イベントを通して一緒に頑張りましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

STAR☆BIKES 瀬谷

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この記事を書いた人

スターバイクス代表