スタッフの瀬谷です。
以前掲載した「【MTBで遊ぼう】湘南から2時間で行ける富士山の大型MTBパーク「ふじてんリゾート」をご紹介します」では本格的なMTBパークとして湘南からもアクセスしやすいふじてんをご案内しました。
しかし、まだバイクを所有していない人にとってはクロスカントリーからダウンヒルレースまで幅広いジャンルをもつMTBでどんなモデルを購入すればよいのか分かりにくいですよね。
今回ご紹介するRoscoe(ロスコー)はアメリカの人気ブランドTREK(トレック)におけるトレイル向けバイクの中で、最も価格を抑えてジャンプやドロップといった本格的なパークライドを楽しめるモデルとなります。
TrekFestにてRoscoe 8がお得
Roscoeは現在開催されているトレック史上最大のセール”Trek Fest”において、期間中に限り大変お買い得な価格で購入できます。対象期間は6月9日(日)内でのご注文まで。
Roscoe 8
通常価格 ¥296,890-のところ
セール期間中に限り¥237,512-
車体の詳細はこちらから
特徴
まず、前提としてRoscoeはハードテールのMTBとなります。
ハードテールとはマウンテンバイクの特徴であるサスペンションが前のみ搭載されているモデルのことです。
それ以外は前後にサスペンションが搭載されたフルサスペンション、サスペンションを搭載しないフルリジッドがあります。
パークライドでは主にハードテール、フルサスペンションのバイクで遊ぶことが一般的です。
ハードテールはサスペンションが前のみでシンプルな構造ゆえ、お買い求めやすい価格のモデルが多いです。
ただし後ろにサスペンションがないことで、ジャンプやドロップの着地時の衝撃を自身の膝をバネのように動かし吸収する必要があります。
逆を言えば、パークライドで必要な身体の動かし方、ペダル上でのバランスのとり方を覚える上でハードテールは直感的に身に着けることが出来ます。
ハードテールで上手く走れる方はフルサスペンションに乗り換えれば、より速く、よりダイナミックに走れるようになります。
Roscoeのフロントは140㎜のトラベル量があるエアサスペンションフォークです。
MTBのサスペンショントラベル量は役割が主に100~120mmがクロスカントリー、130~150㎜がトレイル/オールマウンテン、170mm前後がエンデューロ、200mがダウンヒルに分かれます。
120mm以下ではアップダウンのあるコースを速く走ることを想定し、170mm以上では下りをより安定して駆け抜けることを想定しています。130~150㎜はその中間で一応登ることもできるし、下りでは十分なサスペンショントラベル量でジャンプやドロップを楽しむことができます。
またサスペンションにはエア(空気)とコイル(バネ)の2通りのシステムがありますが、パークで遊ぶのならばエアサスペンションが搭載されたモデルを選んでください。ライダーの体重や現地のコースコンディションに応じてエア量、セッティングを変えることでより安全に、快適に走ることが出来ます。
タイヤは前後29インチ2.6幅のXR4 TEAM ISSUEを搭載しています。
MTBのタイヤ径は26、27.5、29インチのどれかではありますが、昨今ではトレイルバイクの多くが29インチ、もしくはマレット(前29インチ後27.5インチ)を採用しています。
タイヤ径が大きいことで木の根や岩場のセクションで引っかかったり、つまずくリスクを減らすことができ、バイクの全長は長くなるので大きなドロップでも怖さを感じにくいメリットがあります。
手元のレバーを押すだけでサドルを上下に動かせ、下りでは動きを阻害するサドルを一番下まで下げることができるドロッパーシートポストはパークライドの必需アイテム。
トレイルライドを想定したMTBならば初めから搭載されていることが多く、もちろんRoscoeにも付いています。
スタッフの実走によるインプレッション
スタッフ瀬谷は昨年よりRoscoeに乗り換え、ふじてんで走ってきました。
ちなみに過去には同じハードテールの27.5+やフルサスの170~130mmストロークのバイクに乗ってきました。
普段はふじてんで遊ぶことが多く、ダウンヒルの様に速く下るよりもジャンプやバーム、ドロップといった1つ1つのセクションを楽しく走る方が好きなので、トラベル量が140㎜前後のバイクはまさに自分の走り方にピッタリのバイクです。
フルサスペンションの安定した走りも良いのですが、ハードテールならではの自分でバイクをコントロールしている感が好きで今年はRoscoeに乗り換えました。
Roscoeは過去に乗ったどのトレイル向けハードテールよりもトラベル量が長く、普段ならフルサスが好まれるきつめの下りセクションでも安定して楽しむことが出来ます。
ただし、自分の能力を越えてスピードを出すと、衝撃を吸収することができずバランスを崩してしまいます。しかし、ハードテールならこれ以上速度を上げると危ないと直感的に感じることができるため、無理をせず楽しむのに適していると感じます。
もちろん、自分の技術力があがればRoscoeでもより速く走れるようになりますし、その培ったスキルでフルサスペンションに乗り換えれば、さらに速く、より大きな技に挑戦することもできます。
バランスのとり方、身体の使い方を直感的に覚えられるハードテールに乗ることはMTBで上手くなるための最短経路だと私は考えています。
その中で140㎜のストロークに29インチ2.6幅のタイヤ、ドロッパーポストを兼ね備えたRoscoeはこれからパークライドを楽しみたい方の最初の1台として最適だと言えます。
STAR☆BIKESの試乗車
STAR☆BIKESでは今回ご紹介したモデルである「Roscoe 7」のMサイズを試乗車としてご用意しています。
まずは乗ってみたい、サイズ感を確かめてみたいという方は是非当店にお越しください。
ご試乗希望の際は事前にお電話もしくはメールにてご連絡いただけると、当日スムーズにお乗り頂けます。
またご試乗にあたって身分証明書(免許証etc)のお持ち込みをお願いします。
この記事を書いたのは…
STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)
自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。