スタッフの瀬谷です。富士ヒルまで残り1か月、最後の追込みに向けて頑張っています。
普段の練習はほとんどがZWIFTを使ったワークアウトやバーチャルでのグループライドやレース参加になります。
そしてZWIFT内には世界的に有名な山岳コースを疑似体験できる「Climb Portal」と呼ばれる機能があり、5月には富士ヒルで走るコース「富士スバルライン」が追加されると今話題になっています。
そんなZWIFTですが、本来であれば自動負荷装置のあるスマートローラーで活用することが推奨です。
ただ、もしあなたがパワーメーターと一般的なローラー台をお持ちであればZWIFTの触りの部分は体験できます。
今回はまだZWIFTを使ったことがない人向けにパワーメーターで接続して楽しむ方法をお教えします。
目次
ZWIFTとは
ZWIFTはPCやスマホを用いて、世界中のライダーと繋がりバーチャル空間上でレースやグループライド、様々なワークアウトメニューが楽しめるアプリです。
Climb Portal
世界的に有名な山岳コースをZwiftで疑似体験できる機能がClimb Portalです。
実際の勾配とヘアピンコーナーをそのまま再現したコースをバーチャル上で体験することができます。
富士スバルラインがバーチャル上で走れる
そのClimb Portal機能に富士ヒルを再現した富士スバルラインコースが追加されたことが今話題になっています。
4月現在はまだPortalで選択することはできませんが、先日ZWIFT公式で5月のマンスリーミッションに富士ヒル関連の告知が出たこともあり、5月は富士スバルラインがZWIFT上で走れると予測されます。
パワーメーターとローラー台でZWIFT体験
始めにお伝えすると一般的なローラー台(3本ローラーやハイブリッドローラー)ではZWIFTの体験は出来ても機能を活用することはできません。
バーチャル世界で誰かと一緒に走るのが楽しい、本格的なトレーニング機材として取りれたいと考えた際には自動負荷機能のあるスマートローラーを導入しましょう。
必要なもの
ZWIFTを体験するのに必要なものは3点、「ZWIFTアプリを起動するためのPCもしくはスマホ」「パワーメーター」「ローラー台」のみです。
ただし、注意点としてお持ちのパワーメーターの通信方式が「Bluetooth」もしくは「ANT+」のどちらかであれば、受信するPC/スマホもパワーメーターと同じ通信方式の接続機器が必要です。
ちなみに今回は説明するにあたり「Bluetooth機能内蔵ノートPC」「GARMIN RALLYパワーメーター」「ミノウラ ハイブリッドローラー」を使いました。
接続方法
PCであればZWIFT公式ページの最下部にアプリのダウンロードリンクがあるので、お使いの機器に合わせてダウンロードしインストールをしましょう。
ZWIFTの利用料は月額1650円ですが、初めて登録する際は14日間の無料トライアル期間があります。
アカウントを作成し、ZWIFTアプリでログインした後に上記画面の接続デバイスページになったら「パワーソース」「ケイデンスセンサー」の2項目でお持ちのパワーメーターを起動して選択しましょう。
これだけでZWIFTを体験することができます。
本当の意味では楽しめない
ZWIFTのゲーム内におけるライダーの速度は設定した体重とスマートローラーもしくはパワーメーターで計測されたパワー(w)を元に計算されます。
そのため本来であれば自動負荷装置のあるスマートローラーであれば坂を登っていればペダルが勝手に重くなったり、下りになれば逆に軽くなり、集団走行で誰かの後ろにつけば負荷が軽くなったりとリアルに近い体験を楽しむことができます。
またワークアウトであればERGモードというケイデンスに基づく特定の目標ワット数に合わせて負荷を調整してくれる機能があり、正しくトレーニングに取り組むことができます。
そのため一般的なローラー台であれば、ローラー台での負荷が変えられない、もしくは負荷が足りないためバーチャル上でパワーが出ずに速く走ることができず誰かと同じペースで走ったり、スプリントやアップダウンで競い合うようなレースを楽しむことは難しいです。
ちなみに今回使用したミノウラのハイブリッドローラーFG220では負荷調整が2段階ありますが、トップギアで回してもパワーが200wを越える程度で、300w以上で回そうとしても負荷が足りず極端に高いケイデンスになり非現実的な走り方になりました。
ただし、ソロライドであれば200w以下でもバーチャル空間でのライドを体験することはできます。
まずは体験してみよう
ZWIFTは正しく活用することで自身のFTPを知ることができ、数多くのワークアウトメニューをこなしたり自分だけのオリジナルメニューを作成して本格的なトレーニングに活用できます。
これらのワークアウトは外で行おうとしても信号で立ち止まったり、安全を確保することが難しいため集中して取り組むことは難しいですが、ZWIFTを使えば屋内で安全に思う存分トレーニングできます。
ヒルクライムにおいては本物のコースに行かなくてもバーチャル上の仮想ライドでペース配分を考えたり、今の自分がどの程度走れるのか把握することができます。
私自身、ZWIFTを取り入れたことで仕事をしながら週4でトレーニングやバーチャルレース、ヒルクライムを楽しんでおり、普段走る時間が確保できない人には是非使ってみてほしいです。
寝る前のたった1時間でも十分満足して楽しめるのがZWIFTです。
本来であればスマートローラーを使った上で正しく活用できますが、まだ持ってないけどパワーメーターならば持っているという方であれば今回の方法で体験してみてください。
その上で本格的にZWIFTを日々のサイクリングに取り入れたいと思った方は店頭までご相談ください。
ZWIFTにお薦めなスマートローラーやトレーニング方法、バーチャルライドの楽しみ方をお教えします。
この記事を書いたのは…
STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)
自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。