
スタッフの瀬谷です。
2024年、今年の富士ヒルクライムは雨のレースとなる確率が高くなってきました。
標高が2000mを越える富士五合目は雨や気温が低いと10度を下回ります。
レース中も4合目の付近からぐっと気温が下がり、対策をしていなければ身体が冷え調子を崩しまともに走れなくなることがあります。
今回は富士ヒル直前ということで雨の富士ヒル対策をレースと下山に分けて私なりに紹介したいと思います。
レース時の対策

上記画像は富士ヒルで雨が降らなかった時の格好で、
・夏用ジャージ上下
・夏用アーム・レッグカバー
・薄手のアンダーウェア
・ウエストウォーマー
・(必要に応じて)ウインドベスト
・指ぬきグローブ
を組み合わせています。

ポイントは薄手の格好ではあるけれど、ウエストウォーマーを入れることで4合目付近で気温が下がって身体にあたる風が冷たくなっても、胃を冷やさないようにして体調を崩しにくくしている点です。
また夏用アーム・レッグカバーも直接冷たい風が当たることを避け、極端に身体が冷えないようにする対策になっています。(日差しが強ければ紫外線による日焼けの消耗を避ける対策にもなります)
しかし、今回予測される雨の中でのレースでは身体が濡れて冷えることを防ぐ必要が出てきます。
その上で重量が増えすぎないよう出来るだけ軽装で対策を考えます。

まず上半身を直接濡らさないためにも薄手で携帯性の良いレインジャケットを着用します。
例えばパールイズミのように袖下と脇にムレにくいメッシュ素材を使っていると快適に使えます。
もし暑くなってきても脱いで丸めればすぐに背中のポケットにしまえるコンパクトさと軽量さもポイントです。


グローブは晴れていれば指ぬきを使用しますが、雨であれば指先を冷やさない、かつ操作性を妨げないことを意識して薄手のロングフィンガーグローブにホームセンターで売っているニトリルグローブを上からかぶせます。
ニトリルグローブはホームセンター等で100枚入り1000円前後で売られている伸縮性に優れた極薄のゴム手袋です。
直接ニトリルグローブを付けると手がムレるので、普段使っているロンググローブの上から付けると操作性を妨げることなく雨で手先を冷えすことを避けれます。
100枚入り等で枚数は多いですが、普段の自転車整備でも使えたり、出先のパンク修理時でも手を汚さずに作業ができるのでお薦めです。
グローブの上から使う場合には大きめのサイズで購入しましょう。

シューズとソックスが濡れてしまうと足先が冷えてペダリングに影響が出るだけでなく、濡れた分の重量増にも繋がります。その対策としてvelo TOZEから発売されているラテックスゴムでできたシューズカバーがお薦めです。
履くことや保管方法に注意が必要ですが、軽量かつ雨用のシューズカバーとしてはほぼ一択と言えるでしょう。
下山時の対策


昨年の下山時用の荷物は上記写真の通りで
・秋冬用のインナー
・上下防水ウェア(MTB用の防水ウェアを使用しました)
・秋冬用グローブ
・パンクキット
これらをリュックにまとめて預けました。
上下防水ウェアとしては市販のレインウェア上下でも問題ありません。
私は昨年インナーのみ持込ましたが、より暖かくするなら秋冬用のジャケット・ジャージもあると良いです。

加えて雨が予測されるならより厚手のグローブとレース時の対策で紹介したニトリルグローブを中に仕込んで下山を行います。


またヒルクライム後はエネルギーを消費しており、下山時に空腹状態であれば身体が熱を生みだせないため、補給食と水分も前日一緒に預けておくことをお薦めします。


前日の荷物預かりではリュック等にまとめた荷物を受付時に渡される専用の袋(写真では青いビニール袋)に入れて渡します。

運搬用のカゴに荷物を預けるのですが、前日受付や当日にかけて雨が降ると荷物が濡れる可能性が高いため、リュックを大きなビニール袋で包んだうえで専用のビニール袋で預けて中身が濡れないよう対策しておくと良いでしょう。
以上、しっかり対策をして富士ヒルを安全に楽しみましょう!
この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)
自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。