こんにちは、スタッフの瀬谷です。6月の富士ヒルを前にVCR横浜あおば様が主催する200kmのブルベに参加してきます。ロードバイクに既に乗っている方でも「ブルベ」という自転車イベントはまだまだ知らない方も多いと思うので【事前準備編】と【当日編】に分けて紹介したいと思います。
目次
ブルベとは
ブルベの詳細に関しては過去に作成した「ロングライドの花形イベント、ブルベ(Brevet)に参加してみませんか?」も併せて読んでいただけると幸いです。
簡単に要約すると…ブルベというのは200㎞以上の決められたコースを走行し、ところどころの決められたチェックポイントで走行記録を残しゴールをすると、ボランティアで開催してくれる運営の方が完走証明を記録し、距離に応じた完走記念メダルを購入できるイベントです。
ポイントになるのは運営しているのがボランティアの団体なので、参加費はかなり財布に優しい(今回で言えば1200円)ですが、運営の方はあくまで受付と完走証明を行ってくれているだけなので、走行中に何かトラブルがあれば基本自己責任にて対処し、運営と参加者がお互いに協力し合いルールを守ることで成り立っています。
また大型レースイベントのように公道を占拠して走るわけでなく、普段のサイクリングと同じように公道を車と一緒に走行し交通ルールを守って安全第一で走行します。
速くゴールすることに意味はなく、完走することに価値があるロングライドイベントです。
BRM331あおば200km箱根に関して
BRM331あおば200km箱根はVCR横浜あおば様が主催で3月31日㈰に開催される200kmのブルベです。
コースは湘南台の桐原公園をスタート、御殿場まで進んだら箱根の芦ノ湖の裏側から回り込んで、足柄から小田原に南下し海沿いから茅ケ崎を通って湘南台の桐原公園に帰ってきます。
獲得標高はRide with GPSの通りなら3000mを越える、登りが苦手な人であればハードなコースと言えるでしょう。
事前準備
装備に関して
前後ライト、ベル
まず事前準備としてバイクに正しい装備が付いているか、乗り手の装備は揃っているかチェックします。
ブルベの前提でもあるBRM/AJ規定では
第6条 装備
夜間走行のために、車両に確実に固定された前照灯と尾灯とを装備することが必要である。灯火は常に完全に機能することが必要である(予備灯火は強く推奨される)。少なくとも一つの尾灯は(点滅モードではなく)常時点灯モードでなければならない。上記の要求を満たせない走者は出走を許可されない。
灯火は夕方から明け方まで点灯しなければならない。また他の視界不良の条件下(雨天、霧等)でも同様である。走者は、グループで走ろうと単独であろうと上記の要求を満たさねばならない。いかなる走者も各自の灯火を使用しなければならない! すべての走者は反射ベスト、反射たすき、反射肩掛けベルト(Sam Browne belt)、もしくは前後の見えやすい位置に反射素材がついた同様のものを着用しなければならない。
本夜間走行規則のいかなる違反をも、走者は即座に失格となる。
ベル装着とヘルメット着用を義務付ける。400km以上では前照灯2つ、ヘルメットに尾灯(点滅可)を装着すること。
上記のルールが決められており、必ず前後ライトが必要です。
また長距離のイベントでは夜通しで点灯し続けられるリアライトが必要になってきます。
見落としがちなのが車体にベルが装備されていることです。これを忘れてしまうと受付時の車検チェックでアウトになり出走することができません。
反射ベスト
ブルベならではの装備として反射ベストが必須になります。
選び方としてはサイクルウェアと同様に肌に張り付いて風になびかないものがお薦めです。
そのため工事現場で使うようなベストではなく、サイクリングやマラソン用に作られたウエスト周りを調整できるタイプが良いですね。ちなみに私はR250のサイクル反射ベストを所持しています。
防水ケース
持っておくと良いのがジップロックや防水ケースになります。
これには受付時に受け取るブルベカードやチェックポイントとして指定されたコンビニの購入レシートを濡らさずに持って帰るのに便利です。
補給食
ブルベでは普段あまり走らないような長距離を走るため、こまめな補給が大事になります。
そのため、すぐに食べれる羊羹などの補給食や足攣り防止用のジェル等で定期的に補給を取ります。
それだけじゃなく、事前に決めておいたコンビニで食事を取ったり、あんぱんを買って携帯したりと空腹状態にならないようコントロールすることが大事です。
よくあるのがブルベではコンビニや自販機がまったくない田舎道や峠道を通ります。その間にハンガーノックになると死ぬほど辛い目にあいます。あらかじめ峠に登る前やこの先に補給できる場所がない時には補給食を確保した上で進みましょう。
ナビ機能付きサイクルコンピュータ
ナビ機能付きサイクルコンピュータはブルベに出る上で必須アイテムです。
後に紹介するキューシートのみではコース確認に手間取るため、サイクルコンピュータのナビ機能を使って走ると迷わずスムーズに走行できます。
私は普段GARMINのEDGE530を使用しています。
モバイルバッテリー
長時間走行する上でスマートフォンやナビ付サイクルコンピュータのバッテリーが切れてしまうと、走行不能になる可能性もあるためモバイルバッテリーを所持しておくと良いです。
もし走行中に何らかのトラブルで棄権する場合は、運営の方に連絡を入れる必要があるためくれぐれもバッテリー切れにはご注意ください。
ルート確認
ブルベでは運営の方が決められたコースを1本たりとも間違うことなく走らなくてはなりません。
最近ではRide with GPSを使ってコースデータがアップされ、GARMINのようなナビ付サイクルコンピュータにデータを落としてナビ機能を使って間違えずに走ることができます。(ただしナビ付サイクルコンピュータがゴールまでバッテリーがもつかは要注意)
それとは別に運営の方がキューシートと呼ばれるルート上の曲がる箇所、注意が必要な地点、必ず立ち止まって記録を取らなければならないチェックポイントが書かれたルート情報を載せているので、あらかじめグーグルマップとにらめっこしながら予習しておきましょう。
ルートには載っていないコンビニをチェックして補給場所を決めておいたり、見落としやすい写真記録によるチェックポイントは把握しておくと尚好です。
また当日の走行中に道をロストしたり、注意箇所で危険な目にあわないためにもキューシートを印刷して所持しておくと安心です。
さいごに
これらの準備をしっかり行った上で、VCR横浜あおば様主催のBRM331あおば200km箱根に行ってきます。
私が最後に参加したのが5年前の200kmで、久々のブルベ参加になります。
前回参加した際には足は攣るしハンガーノックにもなるしで大変な目に遭いました。
その時の運営もVCR横浜あおば様で実は他の運営と比べてきついコースを用意してくれることで有名だったりします。
それでも今回は何のトラブルもなく最後までしっかり走って楽しかったと言えるように準備と予習をしっかり行い頑張りたいと思います。
次回の雑記はブルベ終了後に果たしてどうなったか写真と共にご紹介したい思います。
お楽しみに!
この記事を書いたのは…
STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)
自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。