今回は、フリーハブのラチェット歯数を変えるとどのようになるのか、ご紹介していきます。
トレックのボントレガーホイールに使わているフリーハブは、DT SWISSが採用されていてラチェット構造がスターラチェットという歯数が変えられるようになっています。
スターラチェットとは
スターラチェットは、前進方向に滑るように角度を付けたギアとギアをバネに押し付けて回転させています。ラチェットの歯が同時にかみ合い、大きな接触面で荷重が均等に分散されることで、信頼性が生まれるラチェットシステムです。
ハブは差し込み式のプラグイン構造となっているため、工具を使わず迅速にメンテナンスを行うことができます。
工具を使用しないノーツールコンセプトにより、別のドライブトレイン規格にも簡単に変換ができます。
歯数の選択
ラチェット歯数が18T、36T、54Tと噛み合わせの角度が小さいことを重要視するライダーなどのために、噛み合わせの角度を抑えたコンバージョンキットのご用意があります。
歯数が多くなるにつれて、「掛かり」がよく、ロスが少なくなるメリットがありますので、クリテリウムレースに出場する方や、アップダウンの多い地域にお住いの方には、歯数の多いものがおすすめです。
ラチェット音の違いもありますので、どんな違いがあるのか下記の音声動画をお聞きください。
ラチェット音
ラチェット音を大きくしたいという方は、中のグリスが無くなりますと音は大きくなりますが、常に接地しているところなので、グリスは塗っておくのがおすすめです。
スターラチェット採用ホイールがお得に!
Trek FestというTREKによる最大のセールが2024年4月19日(金)~6月9日(日)まで開催されていますので、スターラチェットが採用されているホイールが気になっている方は、STAR☆BIKESにホイールが展示されていますので、ご来店をお待ちしております。
他メーカーのホイールのメンテナンスなども受け付けておりますので、ご相談ください。
この記事を書いたのは…
STAR☆BIKES 三浦裕太郎(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)
2023年10月にSTAR☆BIKES入社、それまでは千葉県のTREK専門店にて4年間勤務。
学生時代は陸上の短距離にて全国大会出場経験があり、社会人になってからはロードバイクでのクリテリウムやエンデューロ、ヒルクライムとレース全般に出場している。
レースに関する走り方から集団走行やロードバイクに関する基本的なスキルまで幅広くお教えします。