誰だって走行中にパンクはしたくないものですが、路面に落ちているガラス・金属片を踏んでしまったり、路面の凹みに気付かず強打して運悪くパンクしてしまうことはあります。
今回は万が一パンクをしてしまった際に、自分で修理するために必要なパンクキットについてご紹介します。
パンクキットにおける3種の神器
スポーツバイクにおけるパンク修理とは一般的にタイヤの中に入っている穴が開いたチューブを新品のチューブと交換することを指します。そこで必要になるのが「新品の予備チューブ」「タイヤレバー」「携帯ポンプ」の3点セットでこれらがパンクキットと呼ばれます。
予備チューブ
予備チューブはご自身のホイール・タイヤに合わせたものを携帯する必要があります。
チューブの対応タイヤ幅、バルブ長に注意
販売されているチューブにはそれぞれタイヤ対応幅とバルブ長があります。
ご自身の使っているタイヤの幅(例,700×25c、700×32c)やホイールのリムハイトに適したチューブを選ばなければ、いざというときに使えない可能性があります。
チューブのパッケージにはタイヤ対応幅とバルブ長が記載されているので、よく確認してから購入しましょう。
タイヤレバー
タイヤ内部のチューブを取り出すためには、ホイールに嵌まっているタイヤをタイヤレバーを使用して取り外すことでチューブを取り出すことができます。
タイヤレバーを使う際は2本一組での使用が一般的です。
携帯ポンプ
新品のチューブに交換した後は当然空気を入れて膨らます必要があります。
家置きの大型ポンプと異なり、パンク修理用の携帯ポンプは小型で持ち運びに優れています。
ただし、ポンプのプッシュ回数は家置きの大型ポンプと比較し10倍程度の回数が必要です。
空気圧ゲージは付いていないことが多い
一部のモデルには大型ポンプの様に空気圧ゲージを付いているものがありますが、大半の携帯ポンプは小型化・携帯性重視により空気圧ゲージは付いていません。
携帯ポンプはあくまでその場でチューブを交換し、空気を充填することでひとまず走れるようにする応急処置的な役割です。空気を入れながら指でタイヤの硬さを確認し、ひとまず走行できる空気圧になったと感じたら無理のないペースで走行し、近くの自転車屋で大型ポンプを借りて正しい空気圧まで加圧しましょう。
六角レンチ
近年ロードバイクにおいてはディスクブレーキが増え、パンク修理におけるホイールの付け外しに工具が必要なモデルが増えてきました。ホイールの付け外しには主に5~6mmの六角レンチが必要となります。
ご自身のバイクのホイール取付構造を確認し、必要な工具も必ず携帯しましょう。
パンクキットを収納するには
パンクキットの持ち運び方法の基本は「ツール缶」もしくは「サドルバッグ」を使用することです。
ツール缶はボトルケージに取り付けられるボトルサイズの工具ケースで、サドルバッグはサドル下に荷物を収納できるバッグになります。
どちらも容量には限界があるため、ご自身で用意したパンクキットが収納できるかどうかサイズを確認した上で購入しましょう。