TREK FX 3やそれ以上のグレードのクロスバイクに採用されているBONTRAGER Satellite IsoZoneグリップはゲルによる2層構造のグリップとして振動吸収性や握り心地が良い代わりに、劣化してくるとベタつきが発生し定期的な交換が必要です。
今回はこのSatellite IsoZoneグリップによる握り心地は気に入っていても、ベタつきで毎度嫌な思いをしている方にお薦めするお話です。
BONTRAGER Satellite IsoZoneグリップは専用ハンドルとセット
BONTRAGER Satellite IsoZoneグリップの表面が溶けてベタつくのが嫌ならグリップだけ他のものに変えれば問題解決かというと…そうでもありません。
このグリップには専用のBontrager Satellite Plus IsoZoneハンドルバーというものが使われており、グリップ部分が三日月状になっており、そこに白いSatellite Plus IsoZone バーエンド アダプターという柔らかいゴムが乗っかっています。
そのため白いゴムが乗っかっている状態で一般的なロックオングリップをかぶせようとしても、上の画像の様に六角レンチで締めこむロックオン部分が綺麗な丸じゃないため正しく固定ができません。
ちなみにグリップの左右にロックオン機能があるグリップはバーエンド側は固定できず、またバーエンドキャップもハンドルの三日月形状により挿しこめないため取付けができません。
今回は130mm幅のBONTRAGER XR Trail Comp MTBグリップで試してみたのでロックオンが使えませんでしたが、もしかしたらもっと長い幅のグリップであれば固定できるかもせれません。でもそんなに長いグリップは実用的ではなさそうですね。
解決方法はハンドル交換
他のグリップを使うための解決方法はシンプルに「ハンドル交換」です。
一般的なハンドルにさえ変えてしまえば、いくらでも好きなグリップを使う事ができます。
クロスバイクのハンドルバーであれば例えばギザプロダクツのDeviantのように4000円台からご提案できる商品がございます。
ハンドルさえ変えてしまえばノーマル形状のグリップからエルゴノミクス形状やバーエンドバー付グリップまで好きなグリップに付け替えることが可能になります。
他のグリップにさえ変えてしまえば、今後ベタベタに溶けて嫌な思いをすることはありません。
ハンドル交換のご依頼やハンドルやグリップの選び方はお気軽に店頭までご相談ください。
この記事を書いたのは…
STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)
自転車業界に勤めて8年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。
2024年の富士ヒルで念願の初ブロンズを達成。夏場はMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。