MENU

【スタッフ瀬谷の雑記⑫】VCR横浜あおば「BRM331あおば200km箱根」に参加してきました【ブルベの楽しみ方】

スタッフの瀬谷です。3月31日(日)にVCR横浜あおばさん主催のブルベ「BRM331あおば200km箱根」に参加してきました!私にとってブルベ参加はなんと5年ぶり。普段100kmを越えるロングライドすらほとんどしない私が200km、獲得標高はなんと3000m越えのブルベで何があったのか。ブルベの魅力も交えてご紹介したいと思います。

これまでのブルベ関連記事

あわせて読みたい
【スタッフ瀬谷の雑記⑪】BRM331あおば200km箱根のブルベに参加してきます【事前準備編】 こんにちは、スタッフの瀬谷です。6月の富士ヒルを前にVCR横浜あおば様が主催する200kmのブルベに参加してきます。ロードバイクに既に乗っている方でも「ブルベ」とい...

今回のBRM331あおば200km箱根についてやブルベに必要な装備について書いています。

ブルベ出走になぜ5年間も空きがあったのか?

初めてブルベに参加したのは2019年で主催者が同じVCR横浜あおばさんの「BRM317あおば200km伊豆」でした。
以前所属していたお店でブルベについて右も左も分からない私にブルベベテランの常連様の指導もあり挑戦してみることに。

結果としてゴールはできたものの、寝不足とオーバーペースで最初の峠である山伏峠で足を攣り、PC以外の補給箇所を考慮せず、その先の修繕時から南下しコンビニも自販機も見つからない中でハンガーノックになり、ボロボロになった状態で伊東から残り80kmを走って帰るというブルベ初心者ならではの失敗をこれでもかと経験し、軽くトラウマに。

今まで走ったことのない道・景色を楽しむ余裕もなく、ブルベの楽しさを考えることもできずヘロヘロになりながらゴールの桐原公園を目指して走った記憶があるばかりです。

しかし、ここ最近は富士ヒルクライムに向けてトレーニング量を増やし、自身のペダリングやポジションを見直し、ダイエットをする中でエネルギーの重要性を覚え、FTPやPWRを把握することで自己管理能力が備わったことで、今の自分ならブルベがちゃんと楽しめるのではないかと思え再挑戦することを決意しました。

…加えて200kmの長距離ライドで獲得標高3000m越えはトレーニングとしても美味しいと下心も(笑)
ちなみに結果としてこの時の伊豆より今回の箱根は獲得標高だけ見れば500m以上増えていることもあり、難易度は上がっています。

使用車体

今回使用した車体はTREK「Domane SL GEN4」になります。

ハンドル周りにはコースナビ用のGARMIN EDGE530、EDGEやスマホのバッテリー充電用にモバイルバッテリーを取り付けています。
前後のライトは手元のスイッチで遠隔操作ができるBontragerのものを。USBライトだと咄嗟のバッテリー切れが不安なため、TOPEAKの電池式リアライトも用意しました。
トップチューブバッグにはスマホとブルベカードを入れています。

あとはサドルの下には店名のPOPをゼッケンホルダーでセット。
せっかく走るならお店のアピールをできたらと前日急遽思いつき、寝る時間を減らして作成しました。
これにはエアロ効果を引き出す性能があるとかないとか…。

当日の様子

今回はスタート地点がお店からすぐ近くの桐原公園、しかも受付が朝6時からという事もあり、始発電車に乗ってお店でバイクを回収し現地へ向かいました。移動時間たったの5分。

ブルベはスタート地点が遠いと車で向かったり、自走で行くならさらに走行距離は伸びたりするのでスタート地点が近いと本当に助かります。

現地到着、6時過ぎて少しぐらい。既に桐原公園には今回一緒に参加してくれたM様が待機してました。
彼も私と同じく今年の富士ヒルに参加予定。登りに関しては私より圧倒的に速いもののブルベ初参加と200kmのロングライドは初めてとのこと。

…知っている方からすれば、初参加でVCR横浜あおばさんのブルベに連れてくるとは…と突っ込まれそうな気がしますが、私もブルベに関してはVCR横浜あおばさんしか出たことがないので大丈夫でしょう!

ちなみにパソコンでVCR横浜あおばさんのホームページを見るとタブのアイコンが「酷」になっています。
この「酷」が何を意味するのかは、きっとあなたも参加すると分かりますよ。

早速受付を済ましてブルベカードを受け取ります。
このカードにはローマ字で苗字(大文字)名前(最初の1文字のみ大文字)と住所(漢字)を記入します。
裏面には今回のチェックポイント(PC:Point de Contrôle)とその確認欄、DNFや走行中のトラブルに遭った際の主催への連絡先が載っています。

またブルベ横の白い紙ですが、今回のCPは6個中5個は写真撮影で1個しかコンビニレシート保管がなかったので、あらかじめコース途中にあるコンビニを補給地点としてチェックしメモを用意しました。
加えてキューシートとRide with GPSでのPCの距離がズレていたため、次の目的地までの距離をこの紙を見ながら走りました。

この何キロごとに補給と休憩で立ち止まるかは前回ハンガーノックになったことによる反省で用意したものです。

受付後はブリーフィングをし、当日のコースの注意箇所やPCについて説明を行います。
その後、車検を行い終わった人から出発します。

車検では前後ライトの点灯チェック、ベルがちゃんと鳴るかチェック、反射ベストのチェックがあります

出発してすぐは他の参加者と列になりやすいです

さぁ、ここからは制限時間13時間30分、夜の20時30分までに桐原公園に戻ってこれるよう自己管理をしっかり行いながらロングライドを楽しみます。
ちなみに出発時点でM様とは別々に。
ブルベですが、仲間同士で出るのも良いのですが、誰かのペースに合わせて走ると後半辛い目に合うこともあります。
大事なのは決められた距離を無事に帰ってくるのに大丈夫なペース配分をしっかり守ること。
その中で途中のコンビニやPCで会えたらラッキー。ちょっと辛くなった時に後ろにつかせてもらえたらぐらいで良いんです。

ちなみに私の出発はほぼ最後尾から。
以前は真ん中ぐらいで出発して、周りの速い人達の雰囲気に呑まれて序盤オーバーペースになりました。
オーバーペースといっても普段の走行距離からすればいつも通りだったのですが、200kmで考えれば明らかに速かったのです。それもあり60km程度で峠に入った時点で足を攣りかけるという失敗がありました。
そのため今回はほぼ最後尾から出発し、心拍のチェックや普段のパワートレーニングで行ってる出力を意識しながら自己管理を徹底するよう励みました。

天気は快晴、ただし遠くに見える富士山はぼやけて見えます。
空気が澄んでいればはっきり見えるのですが、このあと御殿場に近づくにつれどうなるのか…

まずは金目川を越え平塚の七国峠を抜けます。
これから先の登りを考えたらジャブ程度。なによりお店のイベントでも何度か通っているので気楽に走れます。

大井町に入り、東名高速の側道を抜け松田駅前を抜けます。
この時点で私が走ったことのない道を通っており、初めての道はワクワクします。

酒匂川の十文字橋を抜け、川沿いの道を進みます。
途中の桜並木は今回は惜しくも咲いておらず、今年の冬は長くこのブルベ開催日に急激に暖かくなったのですが間に合いませんでした。それにしても数日前まで15度以下が当たり前だったのに、いきなり最高気温が27度まで上がるなんて誰が予測できたでしょうか。

コースを走りながら私が感じたのは、ブルベのスタッフさんが事前に決めるコース選びは凄いということ。
可能な限り車の交通量が少ない道を選び、かつ自転車で走っていて気持ち良い・楽しいと感じるコースを用意してくれています。
私も週末のライドイベントで常に参加者が楽しめるコースを考えていますが、そのコース選びのプロがブルベのスタッフさん方なのだなと。
この地域を走るならここのコースを選べば良いのかと大変勉強になりました。

あっという間に山北までやってきました。
ここでは事前に注意があった大通りから住宅街を抜けるドーナツ坂への指示がありました。
大通りのままでも行けるのですが、自転車による路上横断の難しさや安全を考慮した道選びが行われています。

御殿場に向かう途中は酒匂川の側道を使います。
自然と合わさって道の雰囲気も良く、テンションも高まります。

唯一の懸念点はこの日、風がかなり強かったこと。
事前の天気予報では風速4~5mと載っており、御殿場に向かう道中はずっと向かい風と速度が出ない上にエネルギー消費が普段より大きくなります。

たまらず見つけたローソンにピットイン。
予定では67km地点のコンビニに寄る予定でしたが、体内のエネルギー量に不安を感じたので、55km地点のコンビニにて我慢せず補給します。
ここではおにぎり2個を購入、固形物は消化からエネルギーに変るまで時間がかかるため早めの補給が大事になります。

今回の私のブルベの目標の一つ絶対にハンガーノックにならないことがあります。
そのため、微かでも体内にエネルギー不足の予兆を感じたらしっかり食べること。
ロングライドのエネルギー補給は空腹になったときに食べても手遅れです。吸収からエネルギー変換が間に合いません。そのため常に空腹感を感じないよう、小まめに補給を取っていくことが重要なのです。

御殿場市に入り、68km地点でPC1「TOKYO2020大会レガシーモミュメント」に到着。
モニュメントの上にバイクを設置できるのですが、最初前輪を固定する台がスライドできることに気付かず後輪だけでセットしたら、危うく倒しそうになりました。
これでバイクが壊れたらシャレになりませんね。

VCR横浜あおばさんのPCにおける写真記録はブルベカードの氏名欄が見えるように、背景に指定された構造物を映しながら写真撮影をします。

その後、御殿場市から裾野市にかけて南下し、85km地点PC2「ファミリーマート裾野岩波店」に到着。
ここでは何かしらの商品を購入し、そのレシートが通過記録としてゴールまで持って帰ります。
ちなみにこのコンビニの少し手前のコンビニでも補給で止まり、おにぎりを食べたため、ここでは飲みやすいゼリー飲料を飲んでピーナッツパンはこの後の峠でエネルギー不足にならないよう携帯しておくことに。
ここまで来るのに獲得標高は1000mを越えています。

そしてこのPC2から先が今回の箱根ブルベのメインイベント。
芦ノ湖までのヒルクライムです。
まずは湖尻峠に入り最初の3.5kmを登ります。ここは勾配が10%以上ある区間で短いながらも負担は大きいです。

そのあとは「箱根やまなみ林道」を18km走ります。
この18kmはアップダウンこそ細かいものの長い登りがない、加えて車の交通もほぼないためかなり楽しめました。
ただし、路面に落ちてる葉や木の枝が凄く運が悪ければパンクしても全然おかしくない状態でした。

私は今回Domaneに平地での巡行維持にアップダウンでも楽にこなせるBontrager Aeolus RSL51ホイールと軽量ながら耐久性に優れたBontrager R3タイヤを組み合わせて走ったのですが、パンクは1度たりとも起こりませんでした。
加えてR3タイヤのグリップ性能で下りの連続したカーブでも安心して楽しむことができました。

ちなみに今だけこのホイールがかなりお得な値段で購入できます。
万能で大変優れているので自信をもってお薦めできます。
詳しくは以下の記事にて↓

あわせて読みたい
非公開: 【ロードバイク最大40%OFF】SUPER SALE【カーボン製品が対象】 STAR☆BIKESでは本日から4月末までの1か月間にかけてTREKのカーボンロードバイクが最大40%OFF、BONTRAGER AEOLUSカーボンホイールが15%OFFのスペシャルセールを開催しま...

箱根やまなみ林道を抜けて、少し登るとPC3「「国指定史跡・日本百名城 山中城跡」看板」に到着。
ここでは少しでも早く芦ノ湖にたどり着きたかったため、写真を撮ったら即出発しました。

PC3から芦ノ湖までは5kmの道のりで約260m登ります。
この時点で110km程度走行しており、登りが先の方まで見通せるため精神的にきつい部分でもあります。
ですが走りながら見える景色は昔登った長野県のビーナスラインの森林限界にも似ており、高いところまで来たと感じさせてくれます。

以前の私だったら、ここまでの区間でこれだけ登っていると足を攣りそうになっていたのですが、富士ヒルに向けてトレーニングしている今では難なく登ることができます。

なによりフィッティングによるポジションを見直して、正しい筋肉の使い方ができるようになってからはどんなにきつくても足が攣ることはなくなりました。
フィッティングサービスと私自身のポジション変化に関しては以下の記事で紹介しています↓

あわせて読みたい
AI FITTING SERVICE(AIフィッティングサービス) STAR☆BIKESではMyVeloFitによるAIフィッティングと国際的なフィッティング経験をもつフィッターによる複合的な判断を用いてお客様の理想のポジションを導き出す新しいフ...
あわせて読みたい
【スタッフ瀬谷の雑記⑦】富士ヒルでブロンズが獲りたい!ペダリングの改善をしよう こんにちは、スタッフの瀬谷です。今回の雑記で紹介するのは富士ヒルクライムのブロンズ達成に向けてタイムを縮める3つの課題のうち2つ目「ペダリングの改善」になりま...

芦ノ湖に無事到着。距離にして約120km。
ちょうど目の前には箱根海賊船も停泊していました。
この時点で時刻は14:30頃、スタートから約7時間半が経過しています。
制限時間の20時半まで残り6時間で80km走ります。

ブルベというと走りながら迫ってくる時間制限を気にしてしまい、普段来れない場所に来ても急ぐあまりスルーされる方がいます。

でもせっかく長い距離走って色んな場所に行けるのですから、時間を目一杯使って楽しんだ方が満足度は高いです。
ブルベで早くゴールすることには意味はないです。この競技は完走することに意味があり、それ以上に楽しんで走れたことに価値があるイベントだと私は思っています。

そのためには自身の走力をしっかり把握し、時間配分を考え最後まで疲れ果てることなく走れるようにならなくてはいけません。

芦ノ湖沿いを北上するように進み、仙石原を抜け「はこね金太郎ライン」を走ります。
この道が開通した時はすぐに行ってみようと考えていましたが、中々の遠さに来ることができず今回ようやく走ることが出来ました。
芦ノ湖からは最初に標高140m程度登って、あとは下るのみなので大したことはありませんが足柄から箱根に向けて登るならかなりキツそうです。

スタートから142km地点。PC4「「金太郎生家跡地」標」に到着。
金太郎って出生地が複数ありますが、本当はどこなんでしょうね。

PC5に向かう途中には綺麗に咲いてる桜を発見。
春に咲く桜としては今年初めて間近で見れました。

PC5「道了尊仁王門」を経て小田原に入り、最後のPC6「「わんぱくらんど」看板」に到着。
芦ノ湖さえ登ってしまえば、あとはたいして辛くないのではと考えていましたが、そこはさすがのVCR横浜あおばさん、細かいながらも一つひとつが意外とキツイアップダウンを用意し、後半にかけて疲れてる参加者の足をさらに削ってくれます。さすがあおば、あおば酷い!…でもそれが癖になるのです(笑)

PC6の出発時刻は17時手前、獲得標高はここまでで2913m。
あとは3時間半以内に40km走って桐原公園まで戻るだけです。
小田原からの帰りは1号線を中心とした平坦基調だったので、最後にこのコース設定をしたスタッフさんの優しさを感じました。これで小田原中井広域道路(やまゆりライン)とか走らされていたら心が折れていたかもしれません。

前回のブルベと違うのはここまで160km走っても、自分自身にまだ余力があること。
もうひと踏ん張り頑張りましょう!

日もすっかり落ちて19時直前にて無事桐原公園まで帰ってきました。
海沿いでも思いっきり踏んで帰ってこれたのは、自身の成長の証。
前回のブルベと違い、今回はしっかり楽しんで元気に帰ってこれたことに自分でも感動しました。

桐原公園到着後には、先に出発したM様も帰ってきており時間差は10分程度早く着いたとのこと。
話を聞くと前半にオーバーペースで帰るときに足を攣り、そこでペースが落ちてしまったとのことでした。
大丈夫、私が最初に参加した時より全然マシです。
なによりこのコース設定のキツさでちゃんと帰ってこれてるので、次回は反省も生かしてもっと余裕をもって楽しめるようになります。次は他のお客様も誘って皆で出ましょう!

最後はゴール受付をし、持って帰ってきたブルベカード・PCで撮影した写真・PCで購入したレシートをスタッフの人に確認してもらい、完走証明のメダルを購入する権利をゲット。
メダルを購入する意思があれば、ブルベカードと購入代金の1000円を渡せばその場でメダルを貰えます。
もちろん私も購入しました!

ゴール受付時に回収されたブルベカードは後日郵送にて返却されます。
認定番号が添付され、各PC通過証明の判子も押されているので良い思い出になりますね。

お店に戻ると内田店長とスタッフ三浦が待っていてくれました。
日曜日という自転車屋にとって忙しい日である中、ブルベに参加させていただきありがとうございます。

以上、スタッフ瀬谷によるVCR横浜あおば「BRM331あおば200km箱根」体験談でした。



ちなみに4月20日は同じVCR横浜あおばさんで「BRM420あおば300km伊豆」があるのですが、いかがでしょう?

今回のブルベで摂った食事・補給食

この写真以外にもおにぎりを1個、コーラ300mlが一本、自販機で購入した水があります。
一度の食事でたくさん食べるのではなく、空腹感を感じる前に小まめに補給をするを心掛けていたので、時間差でゆっくり消化してエネルギーに変えてくれる固形物はおにぎりやパンを、その場ですぐにエネルギーにしたいときはアミノバイタルのパーフェクトエネルギーを接種して乗り切りました。
特に水分に関しては喉の渇きが出ないよう飲み続けていたので、家に帰ってからも汗による過剰な体重減少は見られず、食事・水分共に上手くコントロールできたと言えます。

記事が長くなってしまったため、今回のブルベにおけるバイクや装備品については次回の雑記にてご紹介します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)

自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

スターバイクス代表