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話題のパナレーサー製TPUチューブをゲット!早速調査してみました

スタッフの瀬谷です。先日発表されたばかりのパナレーサー製TPUチューブを早速手に入れました!
他社のTPUと異なりバルブの根元が樹脂で先端側が金属になっており電動携帯ポンプもそのまま使える便利さに加え、信頼できる国内メーカー製でありながらお値段は2000円を切るという嬉しい価格設定。
実際の造りはどうなっているのでしょうか?早速調査してみました。

基本情報

メーカー:パナレーサー
PURPLE LITEパープル ライト – チューブ(価格:1980円)

2サイズ展開:700×23~32C(重量36g) / 700×32~47C(重量45g)
バルブ長:仏式65mm および 85mm

弾力性と強さをあわせ持ったTPU製のチューブ
しなやかな弾力性と強さをあわせ持ったウレタン樹脂製のチューブ、PURPLE LITE(パープルライト)
素材特性を活かし軽量になっており、コンパクトに折りたためるため高い携行性を誇ります。
ユーザービリティにも配慮し、ポンプ口金を確実にセットできるようにリムナットを付け、ベーススペーサーはリムの形状に合わせることで音鳴りを防止します。
また近年増えている電動ポンプの使用にも対応するようにバルブの先端側は金属製となっています。
カラー :チューブ本体 紫/ バルブ部分   黒
(根元側20mmは樹脂製、先端側は金属製)

実物調査

今回はスタッフが実際に700×23~32cのバルブ長85mmを購入し、調査してみました。

パッケージ表記

タイヤにチューブをセットする前に0.35BAR(約5PSI)未満で空気を入れるように記載があります。
他社と異なり23~32cとタイヤの太さを広くカバーできるのは良いですね。

箱からチューブを取り出すと説明書とまとめて紙テープで留められていました。

説明書

付属の説明書を読むと「一旦使用した本製品を他のタイヤに装着する場合、今まで装着していたタイヤより細いタイヤには装着できません」とあります。
そうなると同じタイヤの太さなら使いまわしできるのか…と思いますが個人的には一度外したTPUは生地が大きく伸びる為、同じ太さのタイヤへの使いまわしはチューブが非常に噛みやすくお薦めはしません。(できないことはありませんが、次のタイヤがETRTOの設計が異なってたりすると場合によって細くなったりするので上手くいったらラッキーぐらいに捉えましょう)
TPUチューブ出始めの5000円前後する頃と変わり、2000円以下で安心できるメーカーのものが手に入るのでタイヤ交換の際は新しいTPUチューブを購入しておくのが一番良いですね。
とりあえず元のチューブで試してみて、駄目だったら新品を使えば良いぐらいの気持ちでいきましょう。

まずは実測重量を計測。バルブナットやキャップ全て込みで39gでした。

それらを外して計測すると36.9g。ナット類が2gほどですね。
公式重量は36gとあるので1g以内の差は誤差といえるでしょう。

左からスペーサー、Oリング、リムナット

付属のリムナットはチューブレスバルブにも付いてきそうな太いナットです。また緩み防止のOリングも付いていました。リム形状に合わせたスペーサーはリムハイトが低い場合に付けるよう説明書に書いてあります。

TPUチューブの弱点ともいえるバルブ根本の接着構造は他社と比較しても大きく変わらないです。
接着具合の精度はパナレーサー製という事で期待できます。

今回パナレーサーの売りともいえる樹脂と金属を組み合わせたバルブ素材。
根元側20㎜が樹脂になっています。

バルブの先端が金属製なのでバルブとバルブコアが分離できる2ピース構造になります。
一般的なTPUチューブであれば樹脂製バルブとコアが接着され外せないので、バルブコアの故障が起きた際に交換できるというのは強みです。

そして各メーカー毎に実際は異なるバルブ長。
今回パナレーサーの表記は85mmですが実測するとバルブコアを除く黒色部分は81.4mmでした。
コアも含めるとおよそ85mmになります。

TPUとリムのバルブホールとの相性でたまに問題となるバルブ径について。
パナレーサーはバルブ根本が6.23mm、そこから少し上の樹脂部分は5.97mm、金属部分は5.87mmでした。
根元部分が最も太い構造になっていました。

チューブ自体は23~32c対応という事で他社より少し幅は広めで30mmありました。
その上で36gと軽量なので比較的薄めに造られているように感じます。

別で32~47C対応も発売されているのでグラベルロードにも使えるTPUとして選べるのも良いですね。
しかもバルブ長が65mmと85mmで選べるのでグラベルでリムハイトの高いホイールに太いタイヤを入れる使い方ができます。ただし空気圧を極端に下げるシクロクロスで使うにはリム打ちにどこまで耐えられるかテストが必要そうです。

走行確認

早速、自身のホイール「BONTRAGER AEOLUS RSL 62」にバルブ長85mmを取り付けて山方面を中心に約70㎞走ってきました。

チューブの取付に関しては他のTPUチューブと差はないですが、加圧時には金属バルブのおかげでポンプがしっかり固定でき空気が入れやすかったです。

空気圧は体重70㎏と28cタイヤを使用に対し、フロント82psiリア85psiで運用しました。
途中軽いリム打ちをしましたがパンクすることはなく無事に帰宅できました。
乗り心地に関しては他のTPUと同じで差はありません。
現時点の感想としましてはバルブが金属製でポンプの種類に影響されることなく、使い勝手の良いTPUチューブだと思います。値段も1980円であれば他社の軽量ブチルチューブと価格差はほぼないため、今後の軽量化目的やパンク時の予備チューブとしてもお薦めできるものです。
信頼できる日本ブランドのTPUチューブとして是非みなさんも使ってみてください。

この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)

自転車業界に勤めて7年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。
2024年の富士ヒルで念願の初ブロンズを達成。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。

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この記事を書いた人

スターバイクス代表