
こんにちは、スタッフの瀬谷です。この度SPDタイプのペダル型パワーメーターとしてLOOKから発売しているX-TRACK POWER DUALを手に入れたので早速インプレッションしていきます。
目次
基本情報

Xトラック パワー デュアル
209,000円(税込)※2024年12月時点
クリートスタンダード:SPD 対応
リテンション:6 to 14
防水性能:IPX7
ボディ:アルミニウム
踏面積:540 mm²
デッキ幅:60 mm
スタックハイト + クリート:16.8 mm ( 10.7 + 6.1 mm )
Qファクター:53 mm
重量(ペダル):202 g
重量(ペア+クリート):455 g
クリート重量(ペア):50 g
フロート角度:6°
リリース角度:13°
バッテリー寿命:60時間
パワー測定
| 測定精度 | +/- 1% |
|---|---|
| ケイデンス範囲 | 30〜180rpm |
| 自動角度校正 | YES(起床時) |
| オートゼロ | YES |
| マニュアルゼロ | YES |
| L/Rバランス | YES |
| 温度補償 | YES |
| ジャイロスコープベースのケイデンス | YES |
| 防水・防塵性 | YES |
| 瞬間角速度からパワー計算 (楕円形チェーンリングやホームトレーナーで正確な測定を保証) | YES |
| クランク長範囲 | 140mm〜180mm |
バッテリー
| 電池のタイプ | Li-Po、充電式 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 140mAh |
| バッテリーの稼働時間 – 使用中 | 60時間 |
| バッテリーの稼働時間 – スリープモード時 | 6ヵ月 |
| バッテリーの稼働時間 – ディープスリープ時 | > 12か月 |
| 充電時間 | 2時間(空の場合) |
| バッテリー残量低下の警告 | YES |
| バッテリーの耐久性 | 300 回のフルサイクル後の容量損失は 20% 未満(約10 年間の使用) |
| バッテリー充電温度範囲 | 10℃〜35℃ |
ソフトウェアの機能
| ウェイクアップ | 回転 |
|---|---|
| ソフトウェアの更新 | YES、LOOK アプリを使用します |
| ユーザーが変更可能なスケール係数 | YES、L/R 別々に |
| ANT+対応 | YES |
| Bluetoothスマート対応 | YES |
付属品

充電ケーブル(全長約2m)、専用アタッチメント2個、純正クリートが付属
外観・形状・重量に関して


全体のカラーリングはシルバー基調となっており、サイドから見るとかなり重厚な造りに感じられます。
クリート固定のテンションを調整する構造はシマノのSPDと変わらず3mmの六角レンチで変更できます。

パッと見ではどこにパワーメーターがあるのか分かりませんが、LOOKの場合はペダルの軸内に内蔵されています。

X-TRACK POWER DUAL公式のスタックハイトは10.7mm。踏み面を実際に計測すると21.14mm、半分が10.7mmなので公表値通りでした。

この10.7㎜というのはLOOKのパワーメーターのないSPDペダルとして標準の設計となっています。
そのためこれまでLOOKのSPDのペダルを使っていた方にとってはサドルの高さ変更を気にせず付け替えることができます。

ちなみにペダル軸にパワーメーターが内蔵されているライバルのGARMIN Rally XC(スタックハイト13.5mm)と比較すれば薄く造られていることが分かります。

またSHIMANOのPD-M9100のスタックハイトは8.1mmあります。これまでシマノの同スタックハイトのSPDを使っていた方ならこの約2.5mmの差をサドル高で調節すると良いでしょう。
QファクターはLOOKが53mmに対しシマノPD-M9100は55mm、LOOKの方が2mmフレームに近い位置で踏めます。
また普段SPD-SLを使っている方なら例えばDura-AceのPD-R9100ならQファクターは52mmとほぼ差がありません。

実測重量は左右合わせて404gでした。
ライバルのGARMIN Rally XC200は444gでSHIMANO PD-M9100は314gです。
SHIMANOの最上級グレードと比較して100g以下の差でパワーメーターを追加できるのは嬉しいですね。
充電方法

専用の充電ケーブルが二又に分かれている構造で同時に左右のペダルを充電できます。
画像ではペダルを外して充電していますが、実際は車体に取り付けた状態で充電可能です。
この付属の充電ケーブルは約2mの長さがあります。
充電時間はフル充電で2時間かかる目安となります。
バッテリー残量は走行中にサイクルコンピュータ/スポーツウォッチに送信され、ペダルのバッテリー残量が少なくなると(残量約20%)アラートが表示されます。LOOKアプリでバッテリー残量を確認することもできます。
使用上の注意点

X-TRACK POWER DUALはペダル軸部分に充電端子があり、LEDライト部分が僅かに飛び出した構造になっています。
そのため、車体取付時にこのLEDライト部分がコンポーネントやフレームに干渉していないか注意した上で使用しましょう。


実際にフロントダブルのTREK Domane SL Gen 4に取り付けた状態が上記写真です。
基本的にLED部分が当たることはないと思いますが、特殊なフレーム形状やコンポーネントを使用している方であればペダルを取り付けたらまず始めに確認しておくと良いでしょう。
シマノSPDクリートとの互換


X-TRACK POWER DUALはシマノSPDと互換があります。
実際にSM-SH51シングルモードクリートで試したところ、非常にスムーズに付け外しが出来ました。
これに関してシマノSPDペダルとの付け外しの差はまったくありませんでした。
GARMIN Rallyとの違い

このLOOK X-TRACK POWER DUALのライバルはやはりGARMIN Rally ペダル型パワーメーターではありますが、大きな違いは以下に記載するGARMIN独自の機能がLOOKでは使えない点にあります。
・ 「パワーフェーズ」(GARMINペダル型パワーメーター専用)
ペダル型パワーメーターを使用した際に記録される、サイクリングダイナミクスの数値です。サイクリストがペダルストロークのどの角度でパワーを生み出し始め、どの角度で終了するかを左右別に表したものです。
・「プラットフォームセンターオフセット(PCO)」(GARMINペダル型パワーメーター専用)
ペダルのセンターに対して、トルクを掛ける位置がどれくらいずれているかというデータです。
PCOを確認し、左右のクリート位置を調整することでよりダイレクトにペダルに踏んだ力を加えることができます。
上記2点になります。

左右バランス、左右トルク効率、左右ペダルスムーズネスはLOOKでも計測できますが、個人的には引き足がどの程度使えているか判断するのにパワーフェーズは便利に感じているので、ヒルクライムでペダリングを効率化させたいならGARMIN Rallyがお薦めです。日頃のライドにおけるパワー管理、パワーをベースにしたトレーニングであればLOOKでまったく問題ありません。

実走インプレッション

先日、約85㎞のコースをこのLOOK X-TRACK POWER DUALを取り付けて走ってきました。
まずSPDとしての使い心地ですが、物凄く使いやすかったです。
普段はシマノのSPDを中心に使っていますが、LOOKであっても違和感はまったくありませんでした。
またペダルの固定力は中間ぐらいで膝を軽くねじれば簡単に外せる状態ででスプリントしても不安な感じはありません。

私は普段GARMIN Rally、QUARQパワーメーターを使用していますが、パワーの計測に関して普段使っている他パワーメーターとの差は特に感じませんでした。
X-TRACK POWER DUAL自体はMTBのクロスカントリー競技におけるプロチームと共に開発しているため、過酷なレース環境でも耐え、精度の高いデータを検出できるように設計されています。
ロードで使うのも良いですが、ペダル型だからこそお持ちのMTBやシクロクロスに付け替えて計測するにも最適なパワーメーターと言えます。
SPDが好きで複数の車種を所有している方であればLOOK X-TRACK POWER DUALをお薦めします。

LOOK X-TRACK POWER DUALには購入すると3年間の保証も付いてきますし、国内では信頼できる公式代理店もあるため安心して使用できます。
ただし、使い方に応じてお薦めのパワーメーターはクランク型やペダル型、どのメーカーが良いのか変わります。
パワーメーターが気になっている方はお気軽にスタッフまでご相談ください。
この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/ライドイベントアテンドスタッフ)
自転車業界に勤めて8年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きでMt.富士ヒルクライムにも毎年出ているが、登りはけっして速くない。
2024年の富士ヒルで念願の初ブロンズを達成。夏場はMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。
