
こんにちは、スタッフの瀬谷です。10月も終わりが近づいてくると気温が一気に冷え込んできました。
本来なら秋シーズンはサイクリングが楽しい季節なのですが、秋をすっ飛ばしていきなり冬みたいな寒さになると走るモチベーションも下がってきますよね。
冬になると何故ロードバイクに乗りにくくなるのか?
それはロードバイクが速いあまり、より冷たい風が強く当たって辛いからです。
誰だってわざわざ辛い思いして走りたくないのは当然です。
それならばどうしたら楽しめるのか…頑張って走っても速度が上がりにくくすれば良いのです。
ということで今回はTREK Domaneのようなエンデュランスロードだからこそできるグラベルタイヤを履かせた秋冬の楽しみ方を紹介します。
目次
TREK Domaneなら春夏はロードバイク、秋冬はグラベルロードにして1台2役楽しめます

私が所有するTREK Domane SL Gen 4はTREKを代表するエンデュランスロードバイクです。
レースよりも長距離ライドに適したモデルで無理のないアップライトな姿勢に加えて衝撃吸収機能「IsoSpeed」が搭載された快適さ重視のロードバイクです。
しかし、このバイクにはもう一つの顔があります。
それは最大タイヤ幅38mmで設計されたフレームにより、軽いグラベルライドが楽しめるバイクであることです。
実際に38㎜のグラベルタイヤを履かせたDomaneがこちらになります↓

これまでの26cや28cといったレース向けの太さからグラベルライドに適した38cタイヤを履かせるとボリュームがぐっと増して見た目にもインパクトがありますね。



本当に38cという太いタイヤをDomaneに履かせて大丈夫なの?となりますが、しっかりとタイヤクリアランスがあるので安心してください。
実はDomaneにグラベルタイヤを履かせても舗装路がメインでグラベルはおまけ

これだけタイヤのノブが凸凹したタイヤならば目的はグラベル(砂利道)ライド!
と思いきや、最初に書いたとおりこれは寒い冬のライドでも楽しむためのカスタムです。
速度が速すぎて冷たい風を強く浴びないよう、あえて速度を落として普段のライドを楽しめるよう太いタイヤを履かせているのです。
通常の28c程度のロードタイヤと比べて同じ力で漕いでも時速5㎞程度は速度が落ちます。
その分だけ頑張っても冷たい風が強く当たらないので、冬のライドが走りやすくなります。

もちろん、せっかく太いタイヤを履かせたなら、普段走れないグラベルゾーン、砂利道や里山エリアを走るのも一興です。いままで味わったことのない凹凸のある路面を走る楽しさが味わえるでしょう。
そのためにも表面がつるっとしたスリックタイヤで38cを履かせるのではなくグラベルタイヤを履かせると1台2役で楽しめます。
目的に応じたタイヤのトレッドパターン3種
タイヤの表面層の形状、トレッドパターンはつるっとしたスリックパターンから砂利道でグリップさせるために凹凸のあるブロックパターンまで様々あります。このトレッドパターンは太いタイヤを入れる目的に応じて選びましょう。
ここではパナレーサーのグラベルキングをベースにご紹介します
スリックタイプ

GRAVELKING R
対応路面
舗装路 ★★★★★
グラベル ★
パフォーマンス(10段階)
転がり抵抗 10
舗装路グリップ力 10
未舗装路グリップ力 4
セミスリックタイプ

GRAVELKING SS
対応路面
舗装路 ★★★
グラベル ★★★
パフォーマンス(10段階)
転がり抵抗 8
舗装路グリップ力 8
未舗装路グリップ力 6
ブロックタイプ

GRAVELKING SK
対応路面
舗装路 ★★
グラベル ★★★★
パフォーマンス(10段階)
転がり抵抗 6
舗装路グリップ力 6
未舗装路グリップ力 8
寒い時期に太いタイヤで舗装路しか走らない場合にはスリックタイプがお薦めです。
太くなる分、路面との接地抵抗は増えるものの転がり抵抗は小さいためロングライドも楽しめます。
ブロックタイプは主にグラベルを中心に楽しみたくて、グラベル区間に向かうまでの舗装路はおまけと考える方にお薦めです。ただし舗装路での移動距離が長いと転がり抵抗が大きい分、疲れやすいので近隣のグラベルを楽しむのが良いでしょう。
セミスリックタイプはスリックとブロックの良いとこどりをしたタイヤです。
センタースリックは舗装路での転がり抵抗を重視しており、サイドにあるノブは河川敷の砂利道等ライトグラベル区間でグリップが効きます。ただし、濡れて滑りやすい土や山の中を走るような本格的グラベルではグリップ力が足らないため要注意です。
基本は舗装路を走りつつ、出先で見つけたちょっとした砂利道なんかも走ってみたいという方にセミスリックタイプはお薦めです。
まだどんな楽しみ方になるかは分からないけど太いタイヤを入れてみたいなら初めはセミスリックが良いでしょう。
スタッフが選んだタイヤはIRC BOKEN DOUBLECROSS LIGHT 700×38c

スタッフが選んだタイヤはIRC BOKEN DOUBLECROSS LIGHTの700×38cになります。
形状としてはセミスリックとブロックの中間に近いタイプになります。


タイヤの実測重量は433gとグラベルタイヤの中では比較的軽いです。

また私の場合は一般的にグラベルタイヤで用いられるチューブレスレディではなく、TPUチューブを使用したクリンチャー使用での運用をしています。
TPUを使用する理由としては
1,チューブレスレディで使用するシーラントよりも軽くできること
2,シーラント(液体)ではなくチューブのためタイヤ内での重さが均一で転がりに影響を与えないこと
3,舗装路が中心であるため、リム打ちパンクのようなトラブルがそもそも少ないこと
4,万が一パンクしても手を汚さずに簡単にチューブ交換ができること(予備チューブもTPUを携帯)
が挙げられます。
ちなみに私の場合は今回のタイヤとチューブの組み合わせで乗る際の空気圧は45psi(3.1bar)にしています。
タイヤの指定空気圧範囲の下限ですが、リム打ちするような不安はなく、ふわふわとした気持ちの良い乗り心地かつ転がりの軽さも感じて普段のライドが一層楽しくなります。

またIRC BOKEN DOUBLECROSS LIGHTはよく見るとセンター部分はスリックに近い平らな形状をしているため、実は舗装路での走行が非常に滑らかなのです。
加えてサイドのノブがしっかりしてるため、舗装路もグラベルもバランスよく走れるタイヤになります。
夜のライドでも安心

仕事が終わってから夜間トレーニングで走るにも38cタイヤはお薦めです。
まずタイヤが太いから排水溝の溝や路面のひび割れに嵌る心配が少ないこと。
暗い場所、ライトで地面の状況が分かりにくい場所でも引っかからずに走れて安心感があります。
次に秋冬の寒い夜でもスピードが出にくい分、寒さが感じにくいこと。
もちろん寒くないわけじゃないですが、ガチガチのレースバイクで出すスピードと比べれば寒さはかなりましです。
おかげで秋冬シーズンは日中だけでなく夜も走る機会が増えました。
頑張ったかどうかはパワーで確認

これまでスピードの出やすいレースバイクで走っていた方が太いグラベルタイヤで走るとスピードが遅くてトレーニングになっていない気持ちになるかもしれません。
しかし、パワーメーターが付いていれば自身が普段通りのパワー(出力)で走っていることが分かるので、しっかりトレーニングになっていることも分かります。
私はグラベルも走るのでLOOKのSPDペダル型パワーメーターを使用しています。
トレーニングとして走るのであればパワーメーターを使うことをお薦めします。


ということで今回はDomaneにグラベルタイヤを組み合わせた秋冬に楽しみ方のご紹介でした。
次回は実際にこの仕様で、STAR☆BIKESのお店からいけるグラベルコースをご案内したいと思います。
お楽しみに♪
この記事を書いたのは…

STAR☆BIKES 瀬谷祐介(メカニック/フィッター/ライドイベントアテンドスタッフ)
自転車業界に勤めて9年目、普段はロードバイクでのロングライドや県内の未走行のコースを探索し、STAR☆BIKESのコース紹介記事も書いている。ヒルクライムが好きで毎年富士ヒルクライムや箱根ヒルクライムに出ているが、登りはけっして速くない。2024年の富士ヒルで念願の初ブロンズを達成。夏場にはMTBでふじてんに行きパークライドも楽しむ。
これまで50台近いバイクに乗り換えており、バイクの特徴を掴んでお客様の希望に合わせた1台を提案することに長けている。




